特に観光客の目に付くアムス3大工事現場は。
Sentraal Stationの駅前は知る限り15年以上立ち止まることなく綿々と続いてます。
その間に新図書館とか新バスターミナルとか各パーツは続々と完成供用開始してますが、
それらの工事が済まないうちに新しい工事に手を付けるもんだからスッキリ片付くヒマがない。
国立博物館Rijksmuseumは2008年夏の公開目指して今なお改装工事中です。
そびえ立つ2本のクレーンもすっかり街のランドマークとして定着しました。
そして3つ目は地下鉄の新路線。
中央駅からDamrak、Rokin、Vijzelgrachtと街のど真ん中を突っ切り
実に便利そうな路線ですが、これ、いつになったら乗れるんでしょう。
Heineken Experienceの脇の道、Ferdinand Bolstraatっていいますけど、
Albert Cuyp marktの入り口から先、ずっと前から工事現場ですね。
平成生まれのアムスっ子は、工事してないあそこの風景見たことないんでしょね。
もちろんぼくの記憶にもありません。
この地下鉄工事、まったく止まってるってわけでもなさそうです。
時々作業してるようなしてないような、人が出入りしたり物音がしたりはしてます。
工事現場を囲ってるフェンスも時々新しいのに換えられます。
このへんはマメ。
たしか半年くらい前まではFeboや中華街の看板、グラフィティアートなんかをコラージュした
「現代アムス百景」みたいな毒々しいやつだったと思います。
それがいつ頃か張り替えられて、今は大勢の人がかがんで歩いている絵です。
通行人と比べてもほぼ原寸大、例によって文字がなく、何処が出してる何の看板かわからない、
オランダ特有の、意味のわからない、考えても無駄なアレとなっています。
トラムで通るたびに、「いったい何人が参加してて何ポーズあるんだろう」 って
数えようとはすんですけど、そりゃ無理なんで、
写真に撮ってつなぎ合わせて数えてみよう、 と思って
Photoshopの 「Photomerge」に呑み込ませて適当に繋いでたら
半分も済まないうちにメモリ不足で動かなくなって、途中で放り出したのがこの写真。
数えんのも面倒。これでも半分以下。
よく見ると同じ人物、同じ服装で別ポーズなんてのもあるようです。
たしか黄土色のツイードのおじさんだったと思いますが、探すのも面倒。
てカンジで横移動しながら写真を撮ってましたら、工事現場の進入口にたどり着きました。
足場とケージで組んだMetroのMの字ですね。ちょと洒落てる。
工事進める能力には欠けてるけど、こーゆうとこを飾るこだわりはさすがオランダ人。
この日は土曜日だったんで工事は休みだったようです。
じゃ平日はやってんのかってと疑わしいところですが。
とりあえず現場入口には警備の職員らしき人が立ってます。
おや、人が出入りしてますよ。
なんか入口のゲートみたいのいじってる人に聞いてみました。
「中が見たいのかい?おやカメラ持ってるね、中はフラッシュ禁止だよ、いいかい?んじゃどーぞ」
ってなもんであっさり入れてくれました。
奥が真っ暗で先の見えない階段を降ります。
現場事務所とか作業員詰所かなんか扉が並んだ横に通路が伸びていて
ところどころ暗い中にスポットライトでいろんな説明の展示が浮かび上がっています。
完成時のプランとかですね。
「はたらくおじさん・おばさん」達が誇らしげに紹介されています。
こーゆうとこ、いいですね。 ついつい国際感覚ありげに口走ってしまいますが、
日本も少しこーゆうとこを習ったらいいと思います。
お返しに納期に間に合うような工程管理とか教えてあげたらいいと思います。
実際の室内は写真よりずっと暗いです。
エキスパンダメタルの足場や階段を降りていったところから
肝心の工事現場が覗けるようになっています。
もっと色々撮りたかったんですけど、とにかく暗すぎてシャッターが落ちない。
あるいは隙間から無理矢理ようやく撮れても何の写真かわかんない。
こんなタテ横もわかんないような絵しか撮れない。
それでもコンパクトカメラな人たちは全滅だったようで、まあましかな、と。
ようやくなんとか全景っぽく撮れたのがこの程度。
とにかく今年や来年に新しい地下鉄が走り抜けるような心配は無さそうです。
戻る途中、金網で仕切られ観覧者が入れないデッドスペースを利用して何かを映写してる部屋がありましたが、
なにぶん入れないスペースだし柱が邪魔してるしで、何を上映しているのかわかりません。
誰に見せたくてやってんのかとかもわかりません。
あーまた考えても無駄なアレだなと思ってスルー。
その映写スペースの金網の手前、小洒落たオラニエな壁に紙袋がいっぱい下がってます。
プレスレリースかなんか入ってるんでしょうか?
開けてみますか、そうしましょう。
工事概要のパンフレットやアンケート用紙、ペン、お土産のリストバンドかなんか…
ま、とにかくアレですね。
「見せる」ことへのこだわりだとか、
「工事従事者たちこそ市民の中心であり(地下組織の)ヒーローである」だとか…
地下鉄工事なんて「手段」に過ぎません、あるいは「口実」です。
「目的」は、働く現場を飾ること、見せること、知ってもらうことです。
もっともっと多くの人に見てもらうまで幕を下ろすわけにはいきません。
親が死のうが犬が吠えようがショーは続きます。
この部屋、来年はどんな展示になるんでしょう。
外のフェンスの柄はどんなのになるのでしょう。
地下鉄工事の歴史はまだまだ始まったばかりです。
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