あー今日は皆既月食かー。
ということで急遽思い出したんですけど、月の南中高度の話。
これ意外と誤解されてますけど、太陽とは大部違うんです。
誰も興味が無いんだか、何故か知られてない。
なんとなく夜空を見上げて、あら冬なのに月が高い、
なんてうっすら思ってそれっきり忘れてる人も多いと思います。
そんな難しい話じゃないんですけど、
理系の大学入試に出しても、解答できない人は少なくないんじゃないかと。
今日は詳しい説明しません。
図だけ見てって下さい。
2011年の東京における月の南中時の高度です。
ざっくりしたグラフですね、さっきテレビ見ながらこさえましたから。
こっから表をExcelにコピペしてグラフウィザードで吐き出させました。
黄色い丸はもちろん満月です。
太陽の南中高度は1年周期で変化するんですが、
月の場合、27日と3分の1くらいの周期で日々変化してます。
だからこのグラフにも13回くらいピークがあります。
で、満月が一番高く昇るのは冬至に近い時の満月です。80度近い。
逆に夏至に近い時期の満月は一番低い。30度しかない。
南中時の最高高度も最低高度も冬の方がちょっと高い。
ついでに言うと、冬至の満月の南中高度は夏至の太陽の南中高度にほぼ等しい。
夏至近くの満月の南中高度は冬至の太陽の南中高度にほぼ等しい。
すなわち、約30度~80度の範囲を、
太陽は1年掛けて遷移するのに対し、月は約4週間周期で遷移します。
首が疲れるほど高過ぎず、隣の屋根に隠れるほど低過ぎず、
そんな時期の満月が「中秋の名月」です。
あー思い出したんでさらに蛇足。
グラフの青い線に沿って満月の15日後の点をプロットすると新月の南中高度が示せます。
その点を結んでいくと、
満月の黄色い点を結んだ線を半年遅れで追っかける線が描けます。
これほとんど太陽の南中高度の推移と重なりますね。
そう、新月の南中高度は年間を通して太陽の南中高度にほぼ重なってる。
時にはぴったり一致する。
これが日食です。
とにかくそういうことです。
みかんとリンゴとメロン持ってきてくれたら、も少し詳しく説明します。
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