土曜日, 12月 10, 2011

月の南中高度

あー今日は皆既月食かー。

ということで急遽思い出したんですけど、月の南中高度の話。
これ意外と誤解されてますけど、太陽とは大部違うんです。
誰も興味が無いんだか、何故か知られてない。
なんとなく夜空を見上げて、あら冬なのに月が高い、
なんてうっすら思ってそれっきり忘れてる人も多いと思います。
そんな難しい話じゃないんですけど、
理系の大学入試に出しても、解答できない人は少なくないんじゃないかと。

今日は詳しい説明しません。
図だけ見てって下さい。
2011年の東京における月の南中時の高度です。
ざっくりしたグラフですね、さっきテレビ見ながらこさえましたから。
こっから表をExcelにコピペしてグラフウィザードで吐き出させました。
黄色い丸はもちろん満月です。
太陽の南中高度は1年周期で変化するんですが、
月の場合、27日と3分の1くらいの周期で日々変化してます。
だからこのグラフにも13回くらいピークがあります。
で、満月が一番高く昇るのは冬至に近い時の満月です。80度近い。
逆に夏至に近い時期の満月は一番低い。30度しかない。
南中時の最高高度も最低高度も冬の方がちょっと高い。

ついでに言うと、冬至の満月の南中高度は夏至の太陽の南中高度にほぼ等しい。
夏至近くの満月の南中高度は冬至の太陽の南中高度にほぼ等しい。
すなわち、3080度範囲を
太陽は1年掛けて遷移するのに対し月は4週間周期で遷移します

首が疲れるほど高過ぎず、隣の屋根に隠れるほど低過ぎず、
そんな時期の満月が「中秋の名月」です。

あー思い出したんでさらに蛇足。
グラフの青い線に沿って満月の15日後の点をプロットすると新月の南中高度が示せます。
その点を結んでいくと、
満月の黄色い点を結んだ線を半年遅れで追っかける線が描けます。
これほとんど太陽の南中高度の推移と重なりますね。
そう、新月の南中高度は年間を通して太陽の南中高度にほぼ重なってる
時にはぴったり一致する。
これが日食です。

とにかくそういうことです。
みかんとリンゴとメロン持ってきてくれたら、も少し詳しく説明します。

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