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Vera Lynnの
"We'll Meet Again"が脳内に鳴った人は要診断 |
伊豆大島もいよいよ三日目月曜日、この日の午後の船で帰ります。
だから午前中の散歩。
さして書くほどの出来事も無いので、なるべくだらだら書きます。
カメラの電池も切れ切れで写真も少ないし。
朝食時、宿のおばちゃんに
「今日はどこ行くの?」
って聞かれたんで、
「適当に飛行場の方でもぶらっと回って来ようかと」って言ったら、
「あー、じゃぁぶらっとハウスだか行ってみたらいいよ。なんだか直売もあるらしいし」
まぁ荷物になるようなもん要らないんだけど、そっち方面行くんだから寄ってみようかと。
9時に東海汽船の窓口開くの待って、船のきっぷ買ってからスタート。
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だいたいこんなルートでした。脇道入ったり道草いっぱい食ってるけど。
標高100mくらいの岡田郵便局までヒイヒイ言って一気に登るのも
なんだか慣れてきた気がしましたが気のせい。
バスやクルマで何度か通ってるから見慣れただけ、歩くのは2回目。
そこから元町方向へ伸びる道は大島一周道路で直線2kmくらいの桜並木になってます。
花が咲いてるわけでもなし、交通量多いだけなので回避、早速脇道へ。
さくら小学校、大島第二中学校を左に、なんたら保育園を右に見ながらだらだら緩い下り坂。
適当なとこで適当に西へ逸れると沢に沿った道になりました。
足を止めて沢を覗いてると、なにか動く気配。
またリスでした。
一目十匹はいるかんじ。
沢の向こう岸からこっちまで、枝を飛びわたりながらがさごそやってます。
このあとまた直線の緩い下り坂になるんですけど、
道の左右両端が一段高くなってる。
ストリートビューあったんで、こんなかんじ。
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大雨降ったらいいかんじで川になりそうです。
そんな道をだらだら下ってると、うっすらと厩舎や堆肥の香り。
町営牧場に着いたみたいです。
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富士山、相模灘を背景にカメラ目線くれる牛 |
この町営牧場の一角に
「ぶらっとハウス」という直売所があります。
喉も渇いてるので入ってみて、小さい牛乳あるか聞いたら200mlのからあるっていうんで、
それ買って飲みました。
「本日のアイス」ってのも6種類くらいだか揃ってて興味はあったんですけど、
この時点で10時前、まだ気温も上がってきてないし、風はあるしで断念。
「道の駅」みたいなかんじです。
農産品や工芸品が並んでて。
客は他にだれも来てないけど納品の人たちが忙しそうでした。
観光パンフみたいのも各種置いてあるんですけど、
その中にそれまで見たこと無かった大判の地図がありました。
ちょっと古いみたいなんですけど、八つ折りにしてB5、広げてB1判くらいの。
たいへん便利。
でも今更もらってもなあ。
とにかくこっから北の方へ行くと、灯台やら為朝古戦場やら乳が崎とやらがある、と。
では行ってみましょう。
だいたいの道は見当ついてたんですけど、途中ゴミ出ししてた婆さんに確認してみると、
「そっちでも行けるけどヤブだよぉ」
ヤブ上等。こっちは一昨日の海岸遊歩道で度胸ついてるから。
それよりさっきから間歇的に通るクルマが鬱陶しい。
クルマよりヤブの方がまし。虫いないし、キョン死んでても。
でヤブでも抜けたら行けるんでしょ、って念押したら。
「人んち通るよぉ」
ってんで断念。人様んとこは通らずに済むならなるべく通りたくない。
でもって教えてもらった通りの道を行きました。
一応ちゃんとした舗装道路を突き当たって左折したとこでさらに北に行くヤブ道発見。
上の図のピンクの点線。
適度に踏みならされてて歩きやすい道を行くと、すぐに出ました。
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もう海越しの富士山飽きた |
また崖の上。
乳が崎の付け根です。
伊豆半島、三浦半島、房総半島が一目見渡せる退屈な絶景です。
また元の道に戻ってやり直すと、間もなくまた北に入るヤブ道が。
周囲には軽トラやなんか数台止まってて、
奥からはチェーンソーだかグラスカッターのエンジン音が複数聞こえてきます。
作業中のとこ恐縮ですが、行けるとこまで入ってみます。
上の図のオレンジの点線ですね。
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最初のうちはこんなかんじ |
100mほど入ったとこで10人前後が道刈り払う作業してました。
この先、ぐるっと回って野田浜の方に降りられるのか聞いてみたら、
「降りられねぇヨ、ヤブ漕いできゃ降りられなくもねぇけど、道はねぇヨ」
「とにかくすぐ先で行き止まりだからヨ、行ってみりゃいいサ」
ってんでまだ先に進みます。
と、少し開けた広場みたいとこに出ました。
ここでも3人のおじさん達が作業してました。
そしてなんとここには「Photo Spot この風景を写真に撮ることができます」の立て札までありました。
実際振り返って見ると、最北端からの三原山までの島北半分が一目に見えます。
こんなとこ、年に何人入ってくんですかね。
ツアーの団体ならまず来ませんね、苦情出るから。
それ以前に大勢で歩けるとこじゃない。
なかなかの絶景ですよ、個人なら行くべきですよ、よっぽど暇なら。
そこで作業してるおじさんたちに、「ここで終点なの?」って聞いたら、
「いやぁ、もうちょっと先まで行けるんだけどねぇ、刈ってないからなぁ、行けるかなぁ」
「最高見晴らしいいんだよぉ、島も海もグルーっと見える」
「ソコから入るとねぇ、あとねぇ、200mも無いんじゃないかなぁ、でも行けるかなぁ」
なんて言われたんで、行けるとこまで行くことにしました。
2日前に海岸遊歩道経験してなければ絶対引き返してました。
赤い点線のとこ。
「ソコ」から入ってしばらくは、それまでの道とさほど変わらない、
足元に枯れ枝やら根っこやらは混み合ってるものの、幅1m程は確保された道でした。
先がちょっと開けたな、と思ったら金網の柵があって無線の鉄塔が立ってました。
そこまでは定期的に人が入るってことでしょうか、
その先は笹だか萱だか2mほどの高さでおい茂ってて、もうほとんど道筋が見えない。
立って歩くと体の幅も開いてない。
ってか直立してると足元が見えない。
のでしゃがんで漕ぎました。
帽子と手袋とメガネあってよかったです。
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これ、しゃがんで地表50cmくらいからの視点 |
歩けそうなとこ、幅30cmくらいありそうですけどね、かなり狭い尾根道ですよ。
先の方行くと左右1m向こうは崖になってる馬の背ですよ。
ヤブの向うに海が透けて見えてる。
左右からどっぱんざっぱん交互に聞こえる。
左に落ちれば野田浜の方で、どっか引っ掛からず下まで落ちれば発見してもらえるかも。
右に落ちれば岩場までまっしぐら、太平洋ひとりぼっち。
ここで相撲取ると両者あぶない。
足元ってか目の高さなんですけど、ロープが張ってありました。
左右の杭から。
どうやら今度こそここで行き止まりらしいです。
ってかここちゃんと道だったようです。
でもとにかく背丈以上に萱が生い茂ってて、周りぜんぜん見えません。
なので背伸びして頭の上でカメラのシャッター適当に押してみました。
休ませとくと時々バッテリーが復活する。
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南東向き |
左半分に三原山の山腹。
中央、滑走路の向うのポコンとしたのは標高119mの愛宕山だと思います。
右に霞んで見える三角のが利島、
その左奥、さらに霞んでるのが新島。
たぶん。
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北西向き |
お約束。相模灘越しの富士山。
さて引き返します。
さかんにシルバー戦隊が下刈りしてたんで、今頃はもすこし楽に先端まで行けるかと思います。
団体旅行にはすこぶる不向きですけど、
個人で行くには面白いとこだと思います。
こーゆうとここそ大島の魅力とかなんとか。
ただとにかくアレですね、前日雨降ってたりしたら厳しいですね。
お天気が数日続いた後なら、とっても楽しいと思います。
保安上、一人で入るのはどうかとも思いますが。
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大島シルバー人材レンジャー機動車両 |
元の道に戻り、野田浜までだらーっと下りました。
野田浜から見上げた乳が崎が下の絵。
赤丸がヤブの途中の鉄塔。
オレンジ矢印のあたりがたぶんさっきの到達点かと。
ところで
為朝古戦場ってどこだったんでしょうね、さっきのヤブ漕ぎ道中の広場?
さっぱりわかりませんでした。
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乳が崎を南の野田浜からのぞむ |
この野田浜、通年のダイブスポットらしいです。
野田浜から万立浜とかいうあたりまでサンセットパームラインっての歩きましたが、
ところどころクルマが停まってて、ウェットスーツ姿の人が上がってきたりしてます。
砂浜ってのは少ないんですが、逆に岩場というか軽めの磯が多く、
波のほとんど打ち込まない汐溜りなんかもそこここにあって、
スノーケリングなんかもよさそうです。
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ところどころ柵も飛んでて
そのまま磯に降りられる親切設計 |
そろそろお昼も近いんで、このへんでどっかで食事でもできるかなとか思い始めました。
が、そうそう簡単には無いのは昨日までに学習しています。
このままぼんやり海沿い歩いていても、そう遠くないうちに御神火温泉まで着いてしまいそうなので、
適当に川沿いの道を内陸に折れてみました。
ってか昼休みらしき高校生が3人ほど走ってきて、そっちに走り去ったので、
きっと道が抜けてるんだろうと思って追ってみました。
細くてクルマも少なく、左右に途切れ途切れに農場が並ぶ道をダラダラ登っていくのは
なかなかいいかんじでした。
行く手に滑走路が見えてきます。
突き当たって滑走路に沿って歩けばどっかにトンネルあって向こうに抜けられるハズ、
と思ったんですが、行ってみたら日差しがきつそうなんで引き返して、
一本裏の舗装の無い道を行きました。
公道なんだか私道なんだかよくわからなかったですけど。
林の中に小さな畑を持つ家が点々と続き、
アタマがどうかしてたらおとぎ話の国に来たようにも思えた光景をしばらく進みます。
突き当たって左に滑走路をくぐるトンネルが見えたんでそっち行きます。
とにかく飛行場越えて東に行けばどっかしら都道:大島一周道路に出るはずだ、と、
適当に自信を持って歩いてたら見覚えのあるとこに出ました。
ケーキ屋さんとか石材屋さんが並んでます。
バスや車で何度も通ったとこです。
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石くに |
「地の岡」ってあたりです。
ここで12:30、岡田行きのバスが通るまで40分くらいあります。
ただ、飲食店は無さそうです。
もしかしたらケーキ屋さんでなんかパスタランチみたいのやってた気配もありましたが。
でもバス停の裏にお肉屋さんありました。
小さな店に見えましたが、行ってみると揚げ物や惣菜が思いのほか充実。
精肉だけでなくモツなんかも幅広く揃っててこれは大変。
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肉よし
電話:2-4129(ヨイニク) |
ここで「明日葉コロッケ」と「串カツ」買いました。
合わせて税込み199円だったと覚えてます。
店内の惣菜が麗しく並んでるとこの写真撮ろうと思ったらバッテリー切れ。
で、この斜め向かいにスーパー?みたいのがあるんです。
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やすとく
電話:2-4147(ヨイシナ) |
いや実はこっち先に覗いたんですけど、食べ物無いんです。
お菓子とかね、そうゆう乾き物系はある。
基本、衣料店。
飲み物はアルコール含めいっぱいありました。
箱で買えるくらい。
弁当惣菜とか、そういったものは無い。
で諦めてちょっと先の「肉よし」行ったらもうえらいことになってて。
先に言った2点を買って、取って反して「やすとく」でビール。
バス停のベンチ座って飲み食いしてました。
さてバスが来たので岡田港まで。
10分ちょっと、240円ほどで到着。
まだ船の時間まで1時間以上あります。
いまさら岡田ぶらぶらしててもね、仕方無いんですよ、もう二日もいたんだし。
中途半端に食べてるしね。
ってか飲食店やってんの、東海汽船の船着場とその向かいの2軒だけ。
夏場はもう少しあるんでしょうけど。
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特性ソースは気になった |
土産物屋覗いたりするくらいで、
ほんとする事ないからその東海汽船の船着場の食堂で「べっこう寿司」っての食べました。
4貫550円、量的にも中途半端でちょうどいいかと。
まー味的にはあれですけど、虫養いにちょうどいいかんじの。
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他にもあるんだけど、まあこんなかんじ |
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「べっこう寿司」
もう説明無用の見たまんまな味 |
この食堂、食卓の塩は島特産の「海の精」っての置いてるんですけど、
七味・一味はどこにでもあるS&Bのでした。
名産の島とうがらし置いときゃいいのに。
高いからダメなのか。
宿の食卓には置いてあって、油断してたら予想外すっきりきっちり辛くって、
お土産に買うつもりでいたんだ。
買うの忘れてるなー。
ほんとにすることなくて、浜から八幡神社を2周して猫からかったりしてました。
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歩いてる方が邪魔してるかんじ |
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ほんと港の猫って目つき悪いよな |
そろそろ船が来る、ってんで、宿に戻って荷物をピックアップ。
船着場の待合所に行ったら、まだあまり人が集まってない。
と思ったら、そもそも乗る人いなかったらしい。
大島から乗ったのね、10人いなかったと思う。
それ以前の南から乗ってた人もいくらもいないし。
昼行便なんで椅子席取ってたんだけど、100人くらい入りそうな一室に5人。
船内でほとんど人見かけなかったし。
日本中こうなの?
それともぼくの行く先々ばっか空いてんの?