火曜日, 9月 02, 2014

歩きに秋田に行った話 4/6

8月12日、大相撲夏巡業 豪風場所

この日はやたら早起きして、宿の朝食も前日からキャンセルしてました。
張り切って朝市に行きますから。

朝市は7時から。
どうせたいした規模でもなし、ちょろっと覗いてバス着たらバス、来なかったらタクシー呼んで、
そしたら7時40分の汽車に乗れますよ、そしたら9時過ぎには秋田駅です。
完璧。

で、6時に起きたつもりなんですけど、まごまごしてるうちに外出たの6時半くらいになってました。
でもまだ大丈夫、あわてない。

だいたい前の晩も遅くまで起きてたんだよ、
なまじ部屋でwi-fi使い放題だったのもあって、その日歩いた道のおさらいとか、
翌日の秋田行きの確認とか、あんま寝てない。


で前日も通った道を自信満々通りますだ。
増田高校の先を左に入ると昨日と同じ道。
今日は少し近道をして朝市の裏側から入ってやろう、
場所はわかってるんだ、昨日の帰りのバスからも確認した、バッチリ。

と思って曲がったんですけど、なんか余計に曲がったみたい。
一向に町っぽくならなくて、町のあるはずの方角、畑だし。
気付くと見覚えのある神社があって、

「これ戻ってんじゃん」

この時点でもう7時過ぎてた。
けどとにかく朝市まで行こう、行かなきゃバスもタクシーもありゃしない、ってんで行きましたよ。
昨日通った道で。
まったく余計プレー。
朝っぱらから田んぼがビービーうるさいなって思ったら
ラジコンヘリがお仕事中でしたよ
はい、朝市やってました。
そりゃやってます、写真のタイムスタンプ見ると時すでに07:23。
そこにちょうどバス登場、乗ります。
結局早起きして朝食抜きで急ぎ足で歩いて朝市の入り口見ただけ。
始まってます
ピチピチの婆さん達がお出迎え、まだ客はまばら
朝市入り口の向かい、石田理吉邸
前日と同じように建ってました
それにつけても羽後交通のバス停ときたら…


びゅん、と道中略。
秋田駅前バスターミナル。
巡業会場の県立体育館まで行くバス路線いっぱいありすぎてわかんないから、
秋田中央交通の案内所できいてみました。
秋田杉の秋田犬がお出迎え。
いらっしゃいました

適当にいわれた番号の乗り場へ。
続々来るし、どれ乗っても県立体育館行くみたいだから適当に乗りました。

体育館発見。
笠木突き出した神明造りなの?この屋根は。
体育館みたいな建物と力士幟が見えてきたんでボタン押して降りましたが、
ほんとはも一つ先の停留所だったみたいです。
まぁどっちでもよかったみたいです、同じバス乗ってた人たちと同じ信号渡りましたから。
体育館と力士幟 近影
と、ここで突然ですが、
お相撲の話の続きは別エントリー、5/6で。
興味ない人には迷惑ですから、お互い。


そして無事、大相撲豪風場所も終わって解散ってとこから再開。

はいはい、お開きお開き、
いつまでも未練がましく囲んでんじゃないよ、
また来年の豪風場所でね

そういや体育館の裏、
野外支度部屋になってた近くにババヘラいました

調査しましたよ
ババヘラ デビュー


そしてまたぼくは適当に歩きだしました。
目的地特にないんですけど、とりあえず佐竹家の菩提寺ってのがたいそう立派だっていうんで、
なんかそっち方面目指せれば、と。

体育館から見えたバレーボールみたいの、
どうも市役所かなんかのクーリングタワーだなー
きっかり711mではないとは思いますが、
まあだいたいそのくらい
体育館から戻る道中の川のそばに、大鵬さんの嫁の実家、「榮太楼」というのがあるはず、
130年くらいの老舗の和菓子屋さんで、終戦後からわりと最近まで旅館も経営してた、
でその店の中に大鵬記念ギャラリーみたいのがある、と。
なら覗いてみようかと思ったんですけど、
見落としたんだか全然見当外れのとこ歩いてたんだか、
通り町って商店街抜けて千秋公園の方まで来ちゃってました、残念。

で、その佐竹家の菩提寺ってのがどっち方面なんだか訊ねようと思って見回したら、
その通町に暇そうな和菓子屋さん見つけました。
看板らしい「りんご餅」ってのお土産に買ってから訊きかけたら、
途端に後から後から客が入ってきて後ろに行列する始末。
結局訊きそびれて店出てきました。
「高砂堂」ってお店、有名だったのかなー。
りんご餅は美味しかったそうです。

なんか秋田は道ばたに唐突になにかがあるなー
「鷹の松」だそうです
それから千秋公園の裾に沿って、これまた適当に歩いてたら川に出ました。
なんか川に出ちゃいましたよ
ここどこですか?
そこで居合わせたおじさんに

「あのー、この辺にナントカって佐竹家の有名なお寺が…」

「あー天徳寺ね、うーん近いですよ、20分くらいかなー。」

道尋ねようにも行き先の名前知らないんだから先方も迷惑したと思いますが、
大体の方角と距離教えてもらえました。

「この先、高校で塞がっててまっすぐは抜けられないんだけどね、まーあっちの方」

大丈夫です、アバウトに教えてもらえれば。
アバウトに聞いてますしアバウトに歩いてますから。
いわゆるウォークアバウト。


と指し示された方角に進むや否や、なにやら前方の視界にあるはずも無い既視感が。

あきこうまえ茶屋

なんだこれ、見たことあるぞ。
中に高校生溜まってんだろ、バラバラ不揃いの椅子座って、
ギター弾くやつ、壁に絵描いてるやつバラバラいて、
「油そば150円」とか「卵かけご飯100円」とか適当メニューあって…
なんだなんだー、そうだテレビで見たんだ、ドキュメンタリーの「あきこうまえ茶屋」、
あれここだったのかー、秋田だったのかー、
なんかもっと田舎かと思ってたよ、ここも大概だけど、まだ市内だし高級住宅地だし。

ほんとビックリしました。
まだ記憶の中にそんなカスが残ってたことに驚きました。
よく思い出したもんだと、よくここに辿り着いたもんだと。

残念ながら営業は数年前に終了してしまったようです。
中は覗けませんでした。


天徳寺、着きました。
なるほど立派な門ですね、閉まってますけど。
16:40頃だったようです。
いいです、閉まってるのもう慣れっこです。お盆だから仕方無いですよね。


近く歩いてた婆さま掴まえて聞いたら、なんか正面閉まってても脇から回って入れるとか。
回ってみましたけど、大雨の名残りでぬかってて大変お足元の悪い中さっさとあきらめました。


だって柵の向こうにですよ、なにやら穏やかじゃない立て札あるし。
暗くなってきてるし。
クマに注意

前のバス停からちょうど来たバスに乗って町にもどります。

朝、体育館への往路でもバスの中から見てたんですけど、
千秋公園の横の池、ハスでびっしり、花盛りでした。


よくよく見ると一番奥の方、毒キノコみたいな花咲いてませんかね?

左奥、ぴょこんと一輪突き抜けて咲いてます?

さて今夜も旅館の夕食キャンセルしてたので、何か食べて帰ります。
美味い美味い言って結局ほとんど宿で食べてないじゃない。
外でもろくに食べてないですけどね。

駅の近くで一人でも入りやすそうな店見つけたんですけど、混んでて大変そう。
そのそばに最初見落としてたこじんまりした店ありました。
店の名前なんか覚えてません。

とりあえず3品ほど頼みましたよ、ハタハタ一夜干と、ホウボウだったかな刺身、
そしてイカの貝焼き。


順々に肴が届く中、
秋田巡業のプログラム、これがまた上アート紙フルカラー32P、
1,000円の三階席でもロハの招待席でも貰えるの? ウチワも? 大丈夫、秋田県?
ってなやつなんぞをパラパラやりながら、

「あ、テレビ、ABS秋田放送ってのいいですか」

なんか言ってチャンネル変えさせて。
その局が主催協賛だったんです。
しめたものでローカル枠からスポーツ枠から豪風祭り再び。

「あ、巡業行ってらしたんですかー」

なんか話しかけられて。
ってか放っとけないないよな、派手なプログラムめくりながら豪風推しの団扇バタバタ扇いで、
テレビの力士に口半開きで魅入ってるんだから、
話振るわな、秋田人として礼儀として。

そっから始まる清国、照国、大鵬さんのヨメ、豪風、華王錦…
往年の現役の郷土力士の勇ましさやら頼りなさ。
行司、呼出し、その親族に至るまで…

「往年の榮太楼さんはどーたらこーたら…」

「いやいや清国さんの未亡人は元の伊勢ヶ濱部屋で一日一組限定の…」

「いよっ桃色の音楽!」




そして来ました貝焼き、これ。
まずはドン!

鍋替わりのホタテ殻でっかい。
切り付けた白菜とイカ1パイ分くらい入ってる。
味付けは味噌とイカゴロ、ゴロは1パイ分じゃきかないくらい入ってるらしいです。
イカ刺しとかが数出ないと作れないんだそうで。

更に倍!
一回じゃ入りきらない白菜は別皿で。

食べても食べてもなかなか減らない。
そして食べ進むうちにどんどん味が濃くなっていく。
それが何故かまた美味い。
お銚子何本飲んだんだろう、でもずいぶん安かったです、3千円台だったかと。


8時くらいの汽車のって帰って風呂入って早めに寝ましたよ。
そこそこいっぱい歩いたし。
明日は宿替えだし。


ってかこれから相撲場の分書くのかー。
最終日の分もやたらいっぱいあるんだよなー、あらかた忘れかけてるし。
いつになるやら。

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