日曜日, 3月 21, 2010

間垣のくせに生意気だぞっ

っつか正直適切なサブジェクトが思いつかない、ってくらい呆れかえる話。

吹き荒れる南風に耐えながらも日に日に膨らむ桜の蕾のように、
近年稀なる3人ずつが上がった新入幕・新十両もそれぞれに大暴れ、
現役力士たちの命削ったひたむきな努力により
角界にもようやく冬の終わりが予感される今日この頃。

就職場所と言われるこの春場所にも、若貴ブームの頃の半分程度とはいえ
前年を10名ほど上回る約50人が新弟子検査をクリアして前相撲に挑んでおります。
よく来てくれた、頑張れ、頼むぞ、と、無能無責任ながらも心より応援してます。
その名簿を一人一人見ながら、あーこの子は中学横綱だったなーとか
玉春日ソックリな学生横綱森本太良はいないなーあー実業団行っちゃったのかーとか
面白おかしくぼんやり眺めていたところ、
あまりといえばあんまりな一行を見つけて絶句した次第です。
も、一週間以上前の話だけどね。

元横審委員が主筆を務めるご立派な新聞社の子会社で、
角界に大変厳しい一見識を持ち朝青龍叩きをメシの種にしていたはずのスポーツ報知ですら
何の言及も無くベタ記事で扱っております。
すぐ消えるからちょっと引用しときますね。
【中国出身の趙が前相撲へ】
日本相撲協会は春場所5日目の18日、今場所の新弟子検査に合格した中国出身の趙晏緒(間垣部屋)が日本の「定住者」として在留資格を持っていたため、今場所の前相撲に出ると発表した。 
えーっと、間垣部屋ってあれですよね、二代目若乃花の。
でもってこの中国の子は他のソース当たるとまだ15歳なんですよね。

この間垣って人は、4年ほど前、不幸にも脳出血で緊急手術、
その後遺症もあって車椅子生活を余儀なくされつつも後進の指導は諦めず、
弟子に押させた車椅子で国技館に現れる不屈の親方、あの人ですよね。
そんな体でも時津風事件直後の渦中に若い衆を竹刀で叩きのめして
「悪いことをしたら叩くのは当たり前」と言ってのけ、三日後に理事長に謝罪した熱血の人ですよね。
ま、そんな事はどーでもいいや。

昔々ってほどでもない昔、グルジアの北、ロシアは北オセチア共和国に
ガグロエフ・ソスラン・アレクサンドルヴィッチくんという少年がおりました。
レスリングが得意で、なんとロシア全土のジュニアチャンピオンにまでなりました。
伝手があって誘われて、スモウとやらで一旗あげようかな、そうしなさいよと、
東の東、陸が終わったそのまた向こう、日本という国に連れてこられました。
当初は大横綱大鵬が起こしその娘婿が継いだ大獄部屋で居候をしていました。
言葉も通じない、右も左もわからない異国で、
遠縁の従兄弟の阿覧、レスリング時代の恩師の子たる露鵬白露山兄弟だけが頼り。
当時外国人枠が一杯だった大嶽部屋からは新弟子検査すら受けられないという事情もあり、
枠の空いてた部屋に移って新弟子検査→初土俵の目出度き運びとなりました。
その引き取り先が間垣部屋であり、これソスランくん16歳のみぎり。
縁あって世話になった大横綱から一字を戴き、名乗った名前が「若ノ鵬」
以降恵まれた体とレスリング仕込みの運動能力を発揮して破竹の快進撃、
初土俵以来、関取たる十両昇進まで負け越すことなく昇進、
外国出身としては白鵬の記録を更新するスピード出世を遂げました。
しかし肝心の相撲と言えばほとんど習わず覚えず、飛んだり跳ねたり殴ったり…

ってなこたともかく、
要はアレ、
大麻所持で捕まったわけだ。
逮捕された時は誕生日過ぎてて成人してたけど、容疑事実があった6月時点では未成年。
この子に対して間垣が何をしたか。
責める世間に対して身を挺して庇うそぶりすら一切見せず、寝たきりのフリ、
「体の自由が利かないもんで、目が届きませんでした。」
「弟子が勝手に一人暮らししてたのも気付きませんでした」
なんだそれ、言い訳としても成立してないだろ。
協会から解雇を通達されるやいなや、
「責任を取って身元引受人を辞める」との開いた口もふさがらない珍始末。

あのな、外国から未成年連れてきてメシの種にしようとしたんだろ。
そいつがなんか事を起こしたら、保護者後見人として責任を負ったり代わって弁明するとかさ、
不利益こうむりそうだったら弁護士付けてやるとかさ、
それが身元引受人の責務だよな。
その責務を放り出すことで「責任を取りました」、って、
んなもんどこの世界で通用するよ、
って思ったら、日本相撲協会ではまかり通りました。

案の定、国選だっても少しマシだろってなインチキ弁護士と
おためごかしに近寄ってきた週刊誌記者にほだされて、
八百長告白やら

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ま、気を取り直して落ち着いて冒頭の話に戻ります。
障碍を口実に、異国から連れてきた未成年者に教育も監督指導も庇護もできない、
そんな間垣がなんでまた15歳の外国人引き取れるの?
なんでそれ周りとめないの?
っつか協会はそんなの許していーの?


いや、新理事体制下で取り決められた初の「申し合わせ」が
「外国出身力士の取扱い規定の改悪」だった話とか、
時津風部屋事件で角界追放されたバットの話とか、
いろいろ絡めたかったんだけどさ、
もー打ち込んでておなか一杯。


なんか気を紛らわす明るい話題は無いものか、と思いを巡らすと、
あー明日竜電出てこれんだろな、出てくれよー、とか
鳥羽の山、落ち着けよ、早まったことすんなよ、
来場所はご当所じゃないか、普天王次第で部屋頭なんだしさ、とか
滅入る話ばっかだけど、でも頑張って昼までには起きます。

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