土曜日, 3月 27, 2010

世の中なんてみーんな プロレスなぞってるだけなんだし

政権交代だの引き抜き合戦なんて新日・全日間でさんざやってたじゃん。
新自由クラブ、新進党、さきがけ、民主党?
離合集散なんてなUWFやSWS、とっくに何度もやってるよ。
現全日の社長なんか元はと言えば新日三銃士じゃん。
ターザンに丸乗りした全女をはじめとする女子プロレス、
敏感にそっから距離を置いた馬場さん、
アタマのヨワい現場監督長州に丸投げしてた猪木んとこ、
それぞれのその後の命運だってプな人ならみんな見てきたよ。

さて、今日も相撲の話。
テレビ中継の危うさについての話。
途中で放り出さなければかなり長ーくなる話。

11日目でしたかね、結びに全勝対決、白鵬-把瑠都があった日。
幕下以下や十両の時にも結びの話題がチラホラ挟まってた。
ま、これはよくある事なんで。
中入の休憩時間の特集も、もちろん結びの一番、そりゃ当然かもね。
ところがその後もしつこく一番一番の合間が全て結びの話題。
土俵上で仕切りを続ける各力士は一切無視。
把瑠都-白鵬の一番の見立てとここまでの戦歴。
不運にもこの日の向正面解説は「白鵬育ての親、熊ヶ谷」。
正面解説の北の富士と熊ヶ谷に交互に見立てや近況を伺う。
画面も結びをセンターに置いた電光板のアップと対戦成績。
土俵なんか映りゃしない。
制限時間一杯になってから、ようやく土俵上を実況、
繰り返す仕切りを無視していきなりの土俵だから、何が始まったんだかもわかんない。
入り込めない、集中できない。
流れを汲まずに結果見るだけなら、夜中のダイジェストで間に合うよ。

そういやその前日10日目の正面解説は元大関栃東の玉ノ井親方。
そこでもだいぶ酷かったんでアナ解説のやりとりを抄録しとくよ。
まずは中入休憩タイムの分。

山口: さらに玉ノフジさん、把瑠都にとっては初優勝というネ…
玉ノ井: ま、そうゆうことも、ありますよね。マでもあんまりそうゆうのは気にしない方がいいと…
山口: あーそうですかぁ、ハァ。むしろアノ把瑠都は大関昇進よりも優勝の方を言ってるんですけど。 
玉ノ井: あ、そうですか。ま優勝っていうのはね、最後に付いてくるものなんでネ、あんまり考えるよりも、一日一番を、相手にどう言う風に自分の相撲を取るか、マそういうことを考えて欲しいな、と思いますけどね。
山口: えー、今日の解説の大関栃東の、エェ昇進以降、栃東含めて6人大関が誕生していますが、いずれも優勝争いに絡んで次点かあるいは優勝決定戦にもつれこんで、エ、その次の場所に大関昇進が決まっています。マァそれも結果論って事で。
玉ノ井: そうですねぇ。15日間取り終わった後の結果ですから。マ、その中にも内容ってものが出てきますし。あんまりそういうことは考えずにですね、一日一番、一所懸命自分の相撲を取って欲しいと、思いますけどネ。
ま、玉ノ井をタマノフジと呼んだ件については審議中。
そしてそのほんの数番後の仕切り中。

山口: さぁ今日の解説は大関栃東の玉ノ井親方です。エ、玉ノ井さんは平成13年の九州場所に、あの大関挑戦という場所がありまして、エェ12勝3敗の成績で大関昇進を決めました。ま、思い出深い、場所ですよねぇ当然ねぇ。
玉ノ井: そうですねぇ、ハイ。
山口: エェどんな心境でこの場所臨んだんですか。
玉ノ井: んーあんまりこう大関っていうようりも、マァ、一日一番ですよねェ
山口: ホッントですかっw
玉ノ井: ……や、あんまり考えすぎるとですね、固くなって相撲が取れなかったタイプだったんでですね、
山口: あ、そうですかw
玉ノ井: とにかく一日一番を集中して、エェ取ったと思いますねぇ。


この話の直後も往年の栃東-琴の若のVTRを挟みつつ、
把瑠都の昇進ノルマを13勝とする前提にここまでの9連勝を語りたがるアナに、
まぁ一番一番の内容がいいですから、と返す玉ノ井。
ファンから見たら大型力士同士のぶつかり合いが魅力、と焦点替えを試みる舞の海。


あのね、彼ら力士が言う「一日一番」って意味、よく考えようよ。
その場その場の目先の勝負の話してるんじゃないんだよ。
前売り買ったその日まで、カレンダー塗り潰して楽しみにしてる人がいるんだよ。
郷土力士の応援に、仕事やりくりして何とか駆けつけた人もいるんだよ。
リタイヤした自分への御褒美、一生に一度の相撲観戦来る人もいるんだよ。
そんな人たちにとって、優勝争いも場所後に上下する肩書きやらランキングやらなんて、
まーーーったく関係無いんだよ。
贔屓力士の勝敗や、興味もなかった力士の刮目奪う熱戦にガッカリしたりウットリしたりしてんだよ。
そんな人たちが払うおカネで大相撲は支えられてきたんだよ。

優勝争いの行方を知りたいだけなら、夜のスポーツニュース見りゃいいじゃんか。
朝刊読めば載ってんだし。
せわしい向きにはネットでgoo大相撲でも見てりゃ済むじゃない。

時間割いて仕事にも就かず三段目上位からテレビ釘付けになってるもんの身にもなってみろよ。
年三回の東京場所、なけなしのカネ払って見に行ってるもんの身になってくれよ。

優勝なんて、15日務めた力士の最優秀賞ってだけの話なんだよ。
昇進なんて、それこそ場所後の話題なんだよ。
それ言ってんだろ、栃東は。

時間もこさえず足も運ばず、
ワイドショーやスポーツ紙のこさえたアングルで満足してる連中なんて、
角界に一銭も貢献しちゃいないじゃんか。


はぁ~、ようやくその問題の11日目の話に戻りますよ。
いやあんまり戻りたくないんで、サラっと中継アナと解説のやりとりで済ませますよ。
いよいよ本日のお目当て、結びの一番を迎えた局面。
そこまでさんざ白鵬について振られた熊ヶ谷は、いつもに増して同じ話の繰り返し。
仕方無いんで改めて振られた正面解説北の富士も、もう中入後20回目くらい。

大田: 正面の放送席は北の富士勝昭さんです。北の富士さん、一方把瑠都ですが、やはり立合い突っ張って行きますか?
北の富士:……そうねェもう、もう十分に語り尽くしたと思うよ、ぼくは。あぁもうそれしか無いネ、そう、そうゆう立合いに行くと思いますっ。あとは見るだけですねェ…
大田: …うぅっ、…把瑠都の心理面も気になるところですが…
な、汲んでくださいな。

-----明日書き足す-----

今日開幕のセントラルリーグ、巨人-スワローズ戦はもちろんテレビ中継アリ。
途中からチラっと見たんだけど、酷い酷い。
1アウト1、3塁から高橋由伸が右翼前に痛烈クリーンヒット、
速い速い速すぎる鋭い打球に由伸はもちろん一塁ストップ、
セカンドだかショートだかが中継プレイでサードに投げようとしてとどまり一塁を睨む、
切り替わった次の画面ではホームを踏む三塁走者、
そりゃ踏むよ、そんなのどーでもいい。
その次の画面は一塁ベース上で満足そうにグローブを脱ぐ由伸、歓喜のベンチ、打たれた投手…
おいおい一塁走者はどこ行った?
二塁で止められたの? 三塁まで進めたの?
ずーっと映らない。
バッターボックスには既に次の打者。
ピッチャーが三塁方向チラチラ見てるから三塁まで進めたのかな?
でも画面左上のスコア表示ではランナー1、2塁。
初球バッターはバントの構え、大きくウエストするバッテリー。
いつの間にか左上の表示はランナー1、3塁。
え、今走ったの? それとも表示間違えてたの?
こんなんじゃテレビの前でスコアブック付けてる間宮兄弟が困るじゃないか。

あ、そうか。
野球好きはCSで見るのか。
もう地上波なんかアテにしてないか。
んじゃいったい誰が見てんだろ、誰に見せてんだろ。
そりゃ数字も落ちますわ。

本質をないがしろにして目先の上っ面の話に注目させる。
それでぼく達は多くの物を失ってきたじゃないか。
いい加減気付けよ、ぼくの大好きな物を一時の利得で奪うなよ。
少しはプロレス見て学べよ。
あーもうそんなもん、どこにも無いか。

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