日曜日, 12月 21, 2014

伝河原崎藤九郎譚



文化文政期に人気を誇った歌舞伎役者のご存知河原崎藤九郎、
「○○屋の御曹司」とかの箔も無く、一介の野良部屋子の出でありながら、
大変な労苦や研鑽を積んで見事大看板に成り果せた。

その大成功を見た実兄の藤四郎、羨んで妬んで
「ナニ弟の藤九郎に出来るもの、俺ならもっとヤッて見せるわ」
とばかりに梨園に潜り込むも、坊ちゃん育ち、
苦労知らずで付け焼刃の芋大根、
弟の七光りで役は貰えるものの大向こうには大顰蹙。

賢弟愚兄の見本とばかりの藤四郎・藤九郎兄弟の逸話が語り継がれるうちに
楽屋言葉で引っくり返ったのが「素人・玄人」の語源です、
ってウソ思いついたんだけど、どっかの辞典で採用してくんないかなぁ。