金曜日, 3月 30, 2012

「ピスト車は危険」 なんて真っ赤なウソ

ピスト車ってか、当然ノーブレーキピスト、または片ブレーキピストの話ですよ。
論理も科学も吹っ飛ばして、「安全」なんかも実は関係ない、
「フォーク・デビル」を叩いてりゃ満足する人達の話。

例のキチガイ新聞とかも、相変わらずトンチンカンなこと書いてますが。

時速20キロで行った実験では、危険に気付いてから止まるまで18・7メートルが必要で、家庭用自転車の6・3メートル、スポーツ自転車の5・8メートルの約3倍。

これでなんか「科学的」に「危険性」を「立証」して「警鐘を鳴らし」てるつもりでいる。
まったくのバカ。
時速20kmからの制動距離が何かの根拠になるんだったら、
ほとんど全ての航空機、船舶、雪道の自動車なんかは「危険」ということになります。

面倒くさいんで簡単に要点挙げます。

自転車にブレーキを(2系統)装備してないのは違法です
安全に止まれない速度で動く全ての物は危険です
ノーブレーキピストは制動性能が低いです。

この3つを切り分けて考える能力の無いアレな人たちが無意味に騒いでるだけなんです。
警察の「仕事してますキャンペーン」に乗って。

流行りの折り畳み自転車なんか、灯火を設備してないのいくらでもいるんですが、
ベルとかラッパとか警音器つけてないのも立派な違反なんですが、
フロントに赤色フラッシャーつけてるのも立派な違反なんですが、
それ、面白くないんで取締まりません。
ノーブレーキピストは捕まえちゃえば証拠保全や立件が簡単だから稼いでるだけです。


詭弁の一種に.「.ごくまれな反例をとりあげる」というのがあります。ちょっとそれに近い例かも知れませんが「時速3kmで走ってるピスト車」が危険だとでも思いますか?
繰り返し言いますが、ピスト車が危険なんじゃなく、安全に止まれない速度で走る全ての乗り物が危険なんです。

先の新聞の実験だって「家庭用自転車」も「スポーツ自転車」も当然プロが直前にブレーキをきっちり整備したものを使用してるわけです。
そんな自転車街中にいくらも走ってません。
リアブレーキがキーキー鳴くようなのがいくらでも走ってます。そんなのが坂道30km/h以上で駆け下りてたりしますよ。
それでもピスト車の方が無条件に危険だとでも言うなら、それこそ詭弁であり虚言です。論理的に繋がりの無いことをあるかのように語る「合成の誤謬」です。

「ピスト乗りはすり抜けや信号無視ばっかしてんじゃないか」という声もあります。確かにぼくもそんな光景を幾度も見てきました。
でもそれは「進路変更禁止違反」や「信号機の信号等に従う義務違反」であって「ピスト車が危険」な訳じゃありません。むしろ警察はそっちの方を厳しく取り締まるべきなのですが、証拠の確保が面倒だから放っといてるだけです。

ぼくはモールトン乗りの軟式自転車部なんで街中をピスト車で走る人の気が知れません。
整備不良は明らかなんですから擁護する気もございません。

ただこれだけはハッキリ言っときます。
「ピスト車は危険」と言ってる人たちは嘘つきです。

火曜日, 3月 27, 2012

旭國の"旭"って

旭國の大島親方が今場所限りで停年を迎え、大島部屋は一旦解散、友綱部屋に合流ということで、なにはともあれお疲れ様でした。

で、まあ大関旭國の思い出、大島部屋にまつわる当たり障りある色々、書きたい気持ちをグッと抑えて今日は大島部屋力士の冠号「旭」の由来についてあっさりめにひとつ。


旭國は北海道旭川近郊の愛別町の出身。
だから旭川の旭をとって旭國、と思ってる人が随分多いようです。

旭鷲山なんかもそんなこと言ってます
「旭川は第二のふるさと。師匠の大島親方は愛別出身の元旭国。その『旭』は旭川から。私の『旭』の由来も旭川からです」
でもこれたぶん違いますよ。


愛別町に「旭山」という集落があったんです。
このへんですね。


大きな地図で見る

旭山って言うと今は「旭山動物園」が全国的に有名ですが、あれは旭川市内の東部にある旭山で全く別の場所です。

旭國こと太田武雄くんは、この愛別町の山間にある旭山って集落の開拓農家の三男として生まれました。そして旭山小学校に通いながら農作業の手伝いなんかしてあの小兵と思えぬ足腰を作りました。
この愛別町旭山には昭和61年に愛別ダムってのができて、集落の半分近くが水没しました。
最寄の協和って集落への道路も分断された。
それでみんな移住して現在は住民0の廃村です。

その辺のいきさつはここが詳しいです。
大相撲こんな事 元大関旭国・大島親方の生家・母校跡地を訪ねる

旭國こと太田武雄くんが通った旭山小学校
北海道廃校跡調査報告 愛別町立旭山小学校

ついでに
日本の過疎地 愛別町旭山

というわけで、旭國の「旭」、大島部屋力士がみんなつけてる「旭」は、「旭川」じゃなくて「旭山」が本来の由来です。

どうです。この実に今更感あふれる豆知識。



ところで旭國が育った立浪部屋には、その20年くらい前にも同じ旭國って力士がいたんですね。
こちらは正真正銘の旭川出身。
なんか関係あんですかねえ。

カンバヤシかよっ

またとっくに終わった場所の話。

十一日目に勝ち越し決めた大岩戸。
迎えた十二日目の相手は2敗で十両の先頭を走る千代大龍。
この時点で追う3敗勢は皇風、旭日松、そして大岩戸本人。
なんとしても勝って3敗仲間に引きずりおろしたいところ。
とはいえ相手は先場所新十両優勝、今場所も東筆頭で早々に入幕確実にしてる誰もが認める十両最強の難敵。

千代大龍の中途半端な張り差しに大岩戸左右から挟みつけて一気の寄り、
最後はどーんと一押し、実力者千代大龍に何もさせない大快勝!

胸反らして鼻息も荒く勝ち名乗りを受け意気揚々と二字口を下がる大岩戸。
そうそう残り一番で土俵入りだ、勝ち残りだ、大威張りで控えの座布団にドスン。
腕組んで勝利の喜びにひたってるところに何故か呼び出しが寄ってきた。
「あのー琴勇輝関待ってますんで水つけてやってください」
首すくめて舌出して照れくさそうに立つ大岩戸。
ちょっと可愛かったぞ。


結局二桁勝ったし来場所は番付も入幕狙えるあたりなんですし、
幕下の習癖はそろそろ忘れてください。
応援するからお願いしますよ。

オサレ番長

今更だけど場所前の把瑠都関係の報道。

サンスポ3月6日
朝稽古では天鎧鵬と22番取って全勝。

日刊スポーツ3月8日
春場所で綱とりを狙う大関把瑠都(27=尾上)は8日、幕内天鎧鵬と26番の申し合いを消化した。大阪入りしてから最多の番数を取った。191キロの天鎧鵬を寄せ付けずに全勝。

スポニチ3月9日
大相撲春場所(11日初日、大阪府立体育会館)で綱獲りに挑む大関・把瑠都(27)が8日、大阪府大東市内の尾上部屋で稽古を行い、幕内・天鎧鵬と26番取って全勝と、準備万端をアピールした。

把瑠都、出稽古しないでいいのかなー
来る日も来る日も天鎧鵬とばっかやってんじゃん、
天鎧鵬も大丈夫かなー、
把瑠都は場所前に稽古台にした里山と山本山と自分自身壊しちゃった前科あるしなー、
とかなんとか思ってたんですけど、天鎧鵬無事無傷で初日をを迎えたようです。

そして連日の把瑠都との猛稽古の成果、押され癖をばっちり習得してました。


七日目翔天狼戦。

当たって土俵際まで一気に持ってかれて押されて諦める。
部屋での把瑠都との稽古をそのまま再現したような一番。

角聖双葉山の金言
「稽古は本場所の如く、本場所は稽古の如く」を見事に体現しました。

思わず「ダメだこりゃ今場所」と思ったんですけど、その後の相撲は大関との猛稽古の収穫も見せて、それなりに取れてました。

例えば十二日目、当たっての出足も二の足も全盛期並みに戻って絶好調の豊響との一番。

もうこんなの大関との稽古に比べりゃ幕下に胸出してるような感覚なんでしょうかね。
軽々出足止めてがっちり組み止めてからは豊響に一切相撲とらせません。

なんだかいいぞ。
改名してから持ち味存在感薄くなる一方だったけど、来場所は家賃も下がるしひょっとしたらひょっとしたりしてくんないかな。
とにかく壊されないように頑張ってね。

月曜日, 3月 26, 2012

北方領土なんて熨斗つけてくれてやれ

遠い昔の学生時代、学校さぼっちゃ北海道行って、
道楽で漁師の真似事やってました。
根室管内津々浦々、昆布森のアブラコ漁、落石のカニかご漁、根室港のケタ引き…
こんなのはほんの数日の体験乗船みたいもんでしたが、
羅臼のスケソウ場には番屋に住み込んで丸々1シーズンいました。
標津には漁じゃなくて加工場でしたが数シーズン通って鮭退治に励みました。
秋鮭場からスケソウ場まで二月ほど間が空くんですけど、
その間も羅臼の加工場でお世話になってました。
おかげで大学の卒業はずいぶん遅れました。

その間、ずっと国後とか見て暮らしてんですよね。
雨が降ってたって見える距離なんだから。

一度、羅臼からスケソウじゃなく雑魚の船に乗せてもらったことがありました。
メンメ(キンキ)とかソイとか色々狙う五目漁です。
深夜日付が変わる前に出港して走ること数時間、船頭以外は船室で寝て待つ。
着いたぞーって起こされて甲板に出ると目の前1海里もないとこに壮々と島が広がってる。
視界一杯、端まで見渡せないほど大きな島。

「横から見ると国後ってでかいですねぇ」
「バカこけ、こりゃ択捉だぁ」

A海区とかってとこですね、今でも行けるんでしょうか。
早朝なんで人影は見えませんでしたけど、人家はぽつぽつ見える距離でした。
網上げると甲板上でずっと魚はずししながら帰ってくるんですけど、相当走ってからようやく国後島の北端が見えてくる。
でその西側をずーっと通って、水平線の向こうから羅臼岳や知床岬見えてきたときはなんだか感無量だったです。

羅臼のスケソウ刺し網船乗ってた時は、あれ海峡の中に目に見えないけど中間線ってのがあって、そのこっち側は19トンの小型船、あっち側には数百トンのロシア漁船団。ロシア船の甲板からこっち見下ろして笑ってる表情まではっきり見える距離です。


さて北方領土問題が進展しそうな、またしなさそうな、近頃そんなことになってますね。
あれね、プーチンが大統領やってるうちにね、それもなるべく早く、
のし付けてロシアにくれてやったらいいと思いますよ。
具体的には四島そっくり歴史的にも国際法的にも日本の領土である、とプーチンに認めさせた上で、長年の実効支配や今後の友好を鑑みて、ロシアにあげてもいいですよ、とそうゆう方向で持ってくべきかと。

あれ返せ戻せって、誰がどんな了見で言ってんだか昔っからわかんなかったもんで、道東行く度に地元の人に聞いてみるんですけどね、地元の人、結構どーでもよさげですよ、生の声は。むしろ毎年節分過ぎると全国から集まってくる自称右翼にははっきり辟易してますよ。
そういった声を新聞が拾い上げて書くってこた無いですね、いろんな事情で。

こんなに間近に見えるのに日本じゃないなんて

なんてこと言う人がよく新聞とかテレビとかに時々出てきます。納沙布岬あたり屁っぴり腰で視察に行ってそんなこと言ってる政治家もいます。
でもあれ相当におかしな話ですよ。
向こうから見たって間近に見えるんですから。
「あんな間近に見える北海道がロシアじゃないなんて」なんてロシア人が言ってたらどう思います?あらためてもう一戦やっちゃおうかって話ですか?
距離は一緒なんだから言ってたっておかしくないけど、むしろあっちの人たちは交流通商ができないのを不思議がってますよね。日本からの支援を求めてますよね。

「墓参りにも自由に行けない」
「生まれた島に帰りたい」

それ邪魔してきたのソ連でもロシアでも無いです。
日本の外務省です。
今、ロシア中どこだって(一部閉鎖都市除く)日本人自由に行けるんですよ。
ビザや在留許可取れば住むこともできるし、商売始めることだってできる。
実は北方四島だって例外じゃない。
じゃなんであそこだけ行っちゃいけないことになってるか、っていうと、パスポート持って出国してビザを取ってあの地域に立ち入ることはロシアの領有権を認めることになって日本政府の立場と相容れないから認められん、もしそれでも勝手に行ったら帰国した際外務省に呼び出してパスポート没収、その後公安回して徹底的に絞るよ、ってことやってます。
以前どっかの新聞がフリージャーナリスト送り込んで取材した時もそんなでした。

それでいて「パスポート持って渡航するのは認められないから」ってことでそれにかわる「外務省発行身分証明書」なんての持たせて墓参やビザ無し交流やってる。ロシアからしたら同じことなのに。
法の抜け道、拡大解釈、言い逃れを政府主導でやらせてんだから、それも20年以上も。呆れたもんです。


一部の漁師もひどいもんです。
昔、根室駅のすぐ横に「かに市場」って名産の花咲ガニ扱うカニ屋ばっか十数軒並んで盛業してましたね。もう20年以上前に壊滅しましたが。今、根室駅の横、一軒くらいは残ってますか。あと花咲港にも一軒あったかと。
獲れなくなっちゃったんですよ、獲りまくって枯渇した。

昔はおおらかだったんですよ、ソ連も疲弊してて、そんな極東のはずれまでまめに見回るほどの人員を割けないし。
で例の「特攻船」ってやつね、10トン前後の小型船に150馬力の船外機5台並べたりしてね、逃げる時は斜めになって跳びながら走る勇ましいやつ。
港に泊めてあるんだから漁協だって保安庁だって道の水産課だって地元の人間みーんな知ってるんですよ。ついでに言うと船主の財務状況まで判ってる。「あの家は借金があるから」って大目に見られた。借金返し終わったらそろそろやめてねって程度でそんな厳しく咎めなかった。

ただ時々は拿捕されます。
そうするとまず国境警備隊のある色丹島に連れてかれる。そこで数日お灸を据えて乗組み達は一週間前後で返されます。これも直接花咲港あたりに戻すんじゃなく、境界線付近まで海上保安庁が船出して迎えに行きます。
船長と船体はなかなか帰れません。船長はサハリンあたりの拘置所に移送されてしばらく取調べ。「北方四島はロシアの領土でございます、ロシアの領海で密漁してごめんなさい」って供述すると裁判所が適当に罰金決めて、それ払い込むとようやく帰らせてもらえます。船体は没収されることもありますが、近年はもう必要ないんだか、割と返してもらえてるようです。
だからね、「ロシアの実効支配」を長年証明し続けてきたのは地元漁師ですよ、実は。

さっきA海区の雑魚船乗った話少し書きました。
国後島、択捉島に沿ってA,B,Cと日本の漁船が一定の割当量漁をする事が協定されてる海域があるんですね。
でもみんなが獲りつくしたとこよりギリギリの所の方が美味しい、潮目によってはちょっとはみ出したとこに網入れたい、それが漁師根性というもんです。
羽目はずして一線を越えちゃうとロシアの警備艇がすっ飛んできて臨検となるんですけど、事情によってはその場でお目こぼししてくれることもある。
その時に備えて船倉に「お土産」積んどくんです。
まずウィスキーね、昔はサントリーのダルマが好評だったようですけど今は何なんでしょうね。何ケースか積んどく。
そしてエロ本エロDVD。これなんか問屋みたいのあって、コンビニとか並んでるの売れ残るじゃないですか。あんなの古い号買い集めて詰め合わせて漁船に手配する。
あとパンストが非常に評判良かったらしいですよ、ロシアじゃあんなの作れないから。
そんなのストアに積み込んどいて臨検受けたら取りあえず差し出す。
そうすると見なかったことになったり抑留が短期で済んだりする。
スケソウ場ならスケソウ場が春に終わりますね。そすると「切り上げ」って宴会しますけど、シーズンの無事を祝って例のウィスキーでどんちゃんやっちゃう。でまた来期分はあらためて買い揃える。

道東は太平洋側と根室海峡側と漁の最盛期が微妙に移動するんです。だもんで自分の船持たず時期によってあっちこっちの船乗る漁師さんがいます。あまりいい言葉じゃないんですけど「出面取り」なんて呼びます。だって本人たちが「出面取り」って言うんだもん。
その出面取りのとっつぁんたちと飲んでると、たいてい自慢げに財布の中からコイン出すんですよ、これはソ連時代の、これはロシアのなんて言って。根室釧路の水商売のお姉さんたちなら飽き飽きするほど見せられてると思いますよ。拿捕なんて永年勤続の証しみたいもんなんですかね。
「今は拿捕保険があるから」なんて言ってる人いますけど、昨日今日の話じゃないですよ。昭和20年代からあります。国が再保険引き受けてます。もっともその頃は北方じゃなく李承晩ラインの対中韓が主対象でした。
だってその頃北方でおイタすると保険もへったくれもなく、下手すりゃ拿捕の通告もなくシベリア抑留でしたから。
今は金払って「北方四島はロシア様の持ち物です」って言えば帰らせてくれるんだからいい時代になりましたね。時々無理逃げしそこなって撃ち殺されたりもしますけど。


国後でも択捉でも行きたきゃ行けるんですよ。住みたきゃ住めるし、土地買ったり会社起こしたりできるんですよ。
日本政府がグズグズ言わなけりゃ。

今根室に国後から来て会社起こしてる女性いますよね。
根室側から向こう行って商売してる人の話は聞きません。日本政府が禁じてますから。
「排他的経済水域」がどーの言いますけどね、あれロシアにくれてやった上で向こうで漁業やったらいいだけの話なんです。
あっち渡って漁業会社なり水産加工会社なりやったらいいじゃないですか。
根室や釧路の業者、資材売って儲けてやりゃいいじゃないですか。
まー漁師があっち行っても乱獲してあっという間に枯渇させるんでしょうけど。

天然資源や温泉もいっぱいあって経済資源は譲れない、って言いますけどね、それだって向こうは早く日本人が来て開発してくれることを望んでるんです。


だいたいこれ言っちゃうと身も蓋も無い話ですけど、「北海道」自体が戦後だけでも70年近く国の金湯水のように突っ込んでインフラ整備や産業振興してきたはずなんですけど未だに財政力指数4割以下、実質公債費比率2割超、全国最大のお荷物じゃありませんか。
こんな土地増やしてどうすんですか、北海道以下のもっと条件悪い物件。

あんなのロシアにくれてやって、日本の、道東の企業が進出して道路でも電気でも公共施設でもインフラ整備してやりゃいいじゃないですか。国内の公共工事とまるで訳が違いますからね。金払うのロシア側なんだから

「長年違法に占領しちゃってごめんね。四島そっくり日本にお返しします」って言われたら、どうすんですか?
そりゃ日本の大勝利ですね。全国で提灯行列でお祭りしましょうね。
でも一時嬉しいかもしれませんがその後延々巨大なお荷物背負う覚悟はあるんですか。元取れるとでも思ってるんですか。「本土並みにせよ」「地方切捨てか」ってのが増えるだけです。

今ロシアは間宮海峡鉄道で結んじゃうってのほぼ確定しましたね。橋かトンネルかで議論あったようですけど冬場のことなんかも考えてトンネルで決着、年内にも着工とか。
要するにシベリア鉄道からの支線を樺太縦断鉄道に延伸しようって計画。
これ将来的には宗谷トンネルも掘ってスコットランドから鹿児島まで鉄道が繋がるって壮大な話でもあるんですけど、領土問題のお陰で日本は全く蚊帳の外
宗谷トンネルが実現するにしても現状の国力外交力からいってロシア主導になっちまうんですよ。
日本、指くわえて見てるだけ

ISSの行き来なんかで日本人宇宙飛行士もお世話になってるバイコヌール宇宙基地ね、あれほんとはロシアじゃない、カザフスタンからの租借地。でその租借期限がじき切れるってんでロシアは去年から極東地域でかつて使ってたスヴォボードヌイ宇宙基地の跡地を再整備してボストチヌイ宇宙基地ってのを作りはじめました。
これの工事がはか行かないから日本のゼネコンも来て手伝っちゃくれないか、って先月あたりプーチン自身が水向けてきましたよ。
でもこれにもいい返事が返せない。
「その前に領土を返せ」
ってのが湧いて出てくる。
その間に足りない人手や技術提供、中国や韓国が掻っ攫ってく。
実際中露間に最後まで残ってたアムール・ウスリー合流部の帰属は2008年にロシアの大幅譲歩もあって最終確定、それを機にハバロフスク側に中国企業が堰を切ったようになだれ込んで、どさくさに韓国企業も紛れ込んでの大開発祭り。あれあれ日本企業は…


北方領土をネタに日本の国益を毀損してきたのは誰ですか。
国政選挙の度に「北方領土を取り戻せるのは我が自民党以外にありえません」って半世紀以上にわたりウソついて票騙し取ってきた人たちです。
街宣車乗って「北方領土を返せー」ってわめき回って、「御社の愛国心を見せてください」って乞食やってる人たちです。
「日露漁業協力事業協力費」なんての国に払わせて魚獲っといてロクすっぽ所得税法人税も払わないくせにロシア実効支配を実証し続けた地元漁師です。
実勢を国民に伝えることなくお涙頂戴の記事書いて濁してきた新聞テレビです。

領土問題が解消すると困る一部の人たちに、大きな国益が半世紀以上にも渡って盗まれてるんです。

戦後一貫してその路線で国民に刷り込んできたもんだから、世論としてもまともな議論ができない。
日ソ共同宣言すら無かったかのようにしてるのは日本の方ですよね。
でもそれ言うと銃弾送りつけられる、火炎瓶投げ込まれる。
メシの種ですから彼らだって必死です。
冷静な国民的議論なんて一度もしたことないです。
国会で真っ向から現実解導こうなんてのもやったことないです。
お話ししててもラチ開かないから搦め手からちょっとでも進展させちゃおうかなってした人もいるにはいましたが、アクション起こしたとたんに収賄・政治資金規正法違反で議員失職・収監に追い込まれました。昨年暮れに出てきましたけどまだ5年は公民権停止です。で身代わりに松山千春を立候補させるとか、もうアホの坂田は顔だけにしとけってアレですね。


北方四島は日本の領土です。
それをロシアに認めさせた上で割譲条約に署名させる、これが落としどころってもんです。
やや日本が損してる感は国際社会も認めるところでしょう。
お釣りとして南樺太開発権益ごそっと貰いましょう。
サハリンプロジェクトの権益比率も取り返しましょう。
原油、天然ガスのパイプラインも日本主導で作りましょう。
四島の開発、間宮・宗谷トンネルその他もろもろ、物資交易のイニシアチブを取りましょう。
日露雪解けムードをむんむん醸して中国を牽制しましょう。
国内旅行より安くスキーして温泉入ってカニ食べましょう。

それが国益ってもんです。

水曜日, 3月 07, 2012

相撲は日本の国技です その3


「国技」ったって対外的に通用すんのかよ

日本国内で行われるスポーツ系コンテンツの中で、
海外に生中継してんのは大相撲だけです。
JSTVを通じて世界中の人が大相撲の放送を楽しみにしてます。
日本国内のスポーツが海外で注目されることは大相撲を除いてほとんどありません。
競馬のジャパンカップもサッカーの天皇杯決勝も録画放送すらされません。
ケーブルテレビの有料チャンネルなら全日の三冠ヘビーの録画とかやるとこありますかね。

平成21年6月、佐渡ヶ嶽部屋はオランダ巡業を予定してましたが、新型インフルエンザを口実に中止を表明しました。これが5月23日の話。
26日にはオランダ大使館の参事官が日本国外務省職員同道で相撲協会に翻意を懇願しにきました。
28日に佐渡ヶ嶽部屋は中止を撤回、無事オランダ巡業は大盛況の中開催されました。
どーしても見たいんですよ、日本の国技を。
どーしても見せたいんですよ、大使たちは国の人にカケラでも本物の日本の国技を。

平成23年春場所の中止についての、
南米日系人社会の絶望ったらないですね。
サンパウロ新聞のこのへんの記事に残ってますが。(1) (2)

フランスの元大統領ジャック・シラクも相撲好きで知られてました。
公式訪問でも大相撲見物先に済ましてから首脳会談するくらい。
埴輪と土偶の違いを説明できるフランス人ですからね。
違いを説明できないレベルの日本人がグズグズ言うのも仕方ないかもね。

おなじみ相撲レファレンスもガイジンさんがやってるサイトですし、
ロシアの相撲サイトとかエストニアの相撲サイトとか、
枚挙に暇がありませんが、海外から大変注目されてるんですよ。


活躍してんの外国人ばっかじゃん、どこが国技だよ

「日本の国技」をやるために世界中から人集まってんです。
MLBでもNFLでもUEFAでもそうでしょ。

ぼくは柔道なんかも国技なんじゃないかって思いたいんですけど、
民放の国際大会の中継見てるとそんな気しないですね、がっかりします。
日本人選手の試合しか映さない。
箸にも棒にも掛からない日本人の初戦敗退とかは映すけど、外国人同士の決勝をやらない。
「国技柔道」を世界中の人がやってんのに。
NHKの大相撲中継はそんなことないですね。
外国人同士の優勝決定戦でも満々として映す。
だって国技なんだから。

フィギュアスケートなんかもへんな傾向ありますね。
民放なんかだと国際大会なのに日本人選手しか映さない。
あれ国技だと思ってる人そんないないから問題無いんですかね。

イギリスのウィンブルドンのテニスなんてBBCは国籍無関係に出来得る限り中継しますね、
国技だと思ってるから意地で。

「日本の国技」を多くの国の人たちが「賜杯」に焦がれて戦ってんの、
そんなにつまんないですか?
あなたはそうかもしれませんが、楽しんで見てる人も結構いるんですよ。
「んなわけあるかよ、俺の周りにそんな奴は一人もいねえよっ」
あーそうですか、いませんか、それはそれは。

平成19年の御製です。
外国の力士も交じり競ひ合ふ年の初めの相撲楽しき
とつくにの りきしもまじり きそいあう  としのはじめの すもうたのしき


とにかくそーゆうことです。


相撲は日本の国技です 序


その1
相撲を国技と決めた法律なんてどこにある
なんで相撲だけが国技なの? 柔道や剣道じゃダメなの?


その2
相撲に税金が投入されてるのはけしからん
公益性ってなんだよ、興行やってるだけじゃんか
公益法人とか言っちゃって税金払ってないんだろ
税率優遇されてんだろ、公金注入されてるのと一緒じゃんか

相撲は日本の国技です その2


相撲に税金が投入されてるのはけしからん

これ投入されてません、ほとんど。
大相撲(日本相撲協会)に対しては4,5年前に文科省から2,500万円ほど補助金が出てましたね、
スポーツ振興の名目で。
そんなもんでしょ、近年他になんかありました?
協会はこのカネで「相撲健康体操」のDVD作成して、学校に配布したり一般に販売したりしました。
ときどきこれ持って学校や地域に力士がおもむいて実演指導したりしてますが、
派遣費用は補助金から差っ引いてないんですかね、
決算書見るとまだ受託補助金としてかなりの額が残ってます。
お国から頂いたおカネ、大事に大事に使ってんですねえ。
さっさと満額使い切って次期の要求するとかしないんですねえ。

相撲協会、自前で国技館持って維持運営してますから、
自主興行以外でも貸館収入なんかもあるにはあるんです。
でも出銭も多いいんですよ。

日本相撲協会とは別に、日本相撲連盟ってのがありますよ、知ってましたか?
アマチュア相撲を統括する団体です。
年に数回、国技館使った大会してますが、これに関しては貸館料取ってません。
無料で提供してます。
青年会議所主催の「わんぱく相撲全国大会」とかも無料。
テレビ各局がやる「福祉大相撲」「大相撲トーナメント」「大相撲選士権」なんかも
相撲関係ならみーんな無料で貸館。
テレビ局は売った切符代から当座の経費差し引いて「チャリティ」とか称してますけど、
民放なんかがオンエアした際の広告料収入なんかどこ行っちゃってんでしょ。
ワイドショーで検証してみませんか?
できませんか、じゃいいです。


公益性ってなんだよ、興行やってるだけじゃんか

全国のアマチュア相撲の大会、全てで日本相撲協会は何らかの支援してます。
他のスポーツのほとんどが税金入れてもらってなんとかやってるとこ、
相撲だけは大相撲の収益で支えられてるんです。

前項の国技館、自前で持ってる、ってのの関連ですけどね、
歌舞伎や新派の役者でこさえてる財団法人社団法人日本俳優協会なんてのは、
自前の劇場なんか持ってません、それが悪いとは一切申しませんが。
歌舞伎座、南座、松竹演芸場といった松竹経営の商業劇場はともかく、
国立劇場なんて丸ごと国抱えの劇場で興行してますよ。
能、狂言、文楽、落語なんかも国立で興行場こさえてもらってます。
オペラも!
大いに結構でひがむ気もまったく無いんですが、
大相撲は自前で国技館を持って、あるいは自腹で地方会場借り上げてやってます。
国のカネ食ってません。

国立の相撲場って無いんですよ、たぶん。
無いでしょ?
客席のある相撲場、客席なんか無い道場、いずれにしても無いですね。
霞ヶ丘の国立競技場の地下とか色々スポーツ施設入ってますけど土俵は無いです。
東京で言ったら千駄ヶ谷から原宿にかけて国営都営、数々のスポーツ施設あります。
北区にも西が丘とかの一帯、国営の施設いっぱいあります。
でも土俵は無いんですよ、なぜか。
昔はあったんですよ、終戦くらいまで、神宮外苑に。
それにしたって「国立」じゃあない、国家と一身同体だった神宮が持ってた。

「県立」は少々ありますね、宮城県立相撲場とか。
国体に相撲競技があるんで土俵持ってないと不便ですから。

市町村レベルだと数え切れないほどあります。
日本中の土俵の9割くらいは市区町村営じゃないでしょうか。
そんなの田舎だけだろ、って?
いやいや日本の中心、千代田区にもあったりするんですよ。
松木安太郎の外甥、松木柊斗もここ通ってましたです。
公営じゃありませんが千代田区内にはもう一つ、「靖国神社相撲場」ってのあります、
これは稽古場じゃなくて一応それなりの客席がある。
近年改装して2~3000人入るようになったのかな?
(追記:2010年4月の奉納相撲は6000人入ってたそうです)
その改修費用として相撲協会は1000万円寄付してました。

全国津々浦々の相撲場に、日本相撲協会はモノ、カネ、ヒトの助成を続けてます、昔から。

協会は草津に相撲研修道場っての持ってます。
空きがあったら大相撲の部屋の合宿や慰安に使えるんですけど、
原則アマチュアの利用優先で運営されてます。
協会・連盟共催の指導者研修会なんかだとタダ同然で提供してます。

わんぱく相撲全国大会についても平成22年の事業報告書見ると
経費分担金26,000,000円の支出、国技館の無料使用のほか、行司・呼出等を協力出場させた
とありますね。
2600万円に何を含むのか判りませんが、
あれ、各部屋が手分けして出場選手たちを泊めるのが恒例となってます。
現役力士と稽古したりちゃんこしたり大部屋で一緒に寝たりします。
47部屋で530名泊めたそうです。
運がいいと隅田川の花火の日と重なるんですよね。
相撲部屋や国技館からの花火見物、たまりませんね。

相撲博物館(入場無料)もやってます。
展示だけじゃなく、求めに応じて全国の博物館に所蔵資料を貸し出したりもしてます。

あとなんですかね、
慶應義塾大学スポーツ医学研究センターに300万円、
自治医科大学肝炎予防研究費50万円とか、
もう何年も続けてますよ。


公益法人とか言っちゃって税金払ってないんだろ

払ってますよ。
このへんご参照を。
事業費部門(力士・行司・呼出…)と管理費部門(親方衆・職員…)で、例年2億近く。
前はも少し払ってたと思うんですけど年々減ってますかね。
「角を矯めて牛を殺す」の見本です。


税率優遇されてんだろ、公金注入されてるのと一緒じゃんか

ってのもほとんど意味ありませんね。
公益法人であっても収益事業があって収益上げてたら税金払えよ、
ただし公益性に免じて法人税率はちょっと抑えといてやる、って税法上はなってますね。
でもね。、そもそも法人税ほとんど払ってないんだもん。
黒字の年、少ないから。
それでもね、なんとか黒字決算になった3~4年前だか7万円払いましたよ。
税率が優遇されてなきゃ10万円くらい取られてかもですね。
その程度の話です。

本格的に「法人税払ってない」ってのはこーゆうのを言うんですよ。
税率優遇ってのはこーゆうのを言うんですよ。
ソースが赤旗ばっかで気持ち悪いですが、他のメディアは書きませんから。
産経やスポーツ報知じゃ書けませんから。




相撲は日本の国技です 序


その1
相撲を国技と決めた法律なんてどこにある
なんで相撲だけが国技なの? 柔道や剣道じゃダメなの?



その3
「国技」ったって対外的に通用すんのかよ
活躍してんの外国人ばっかじゃん、どこが国技だよ

相撲は日本の国技です その1


相撲を国技と決めた法律なんてどこにある

ありませんよ、そんなもん。
いりますか?
平成11年に国旗国歌法が制定されるまで、
「日の丸を国旗と決めた法律なんてどこにある!」
「君が代を国歌と定めた法律なんでどこにある!」
なんて大威張りで言ってた人たちいましたが、お仲間さんでしょうか。
法律なんてもんは必要ないこと、自明のことにはわざわざ拵えることないんです。
東西南北を定義してる法律なんて無いでしょ。
無きゃわかりませんか?
そんなもん辞書にでも書いてありゃそれでいいんです。

裁判の判例でも「大相撲は国技だから…」なんてのありましたね。
刑務所でも大相撲中継だけは「国技だから」生放送でも見せてたんでしょ。
生中継無くなると録画までして見せたんですってね。


なんで相撲だけが国技なの? 柔道や剣道じゃダメなの?

別に相撲だけが国技だって独占してるわけじゃないですから、
名乗るだけの自負や自信があるなら大いに名乗ったらいいと思いますよ。
世間がどこまで認めるかは知りませんが、柔道・剣道なら結構いけるんじゃないですか。

「柔道も国技だ」って認識されてる例、少なからずあります。

「……柔道の世界選手権における日本選手の活躍のうれしいニュースに接しました。世界の中で日本の国技を担っていく人々の苦労にはひとしおのものがあることでしょう。選手,関係者の喜びが察せられます。」

なんて皇后陛下のお言葉もあったりして。

いっそもうちょっと幅を広げて碁や将棋も国技を称してみたらどうでしょうかね。
少し意識高まるんじゃないですか。
今のとこはまだ日本棋院の威光も健在かとは存じますが、
賞金額とか参加者の規模とかだと世界の囲碁の中心は香港とか上海とかに取られかけてますし。

国技は一つっきりに限る、なんて決まりもないですしね。
「国花」なんていったって色々あるじゃありませんか。
桜だったり菊だったり。
パスポート、表紙には菊紋描いてありますが中開くと桐紋描いてありますね。
どれなんだよ、って?
いろいろあったらいいんじゃないですか。
そういえば「国花」を定めた法律もありませんけど、わざわざ作んなきゃ認められませんか?


相撲は日本の国技です 序


その2
相撲に税金が投入されてるのはけしからん
公益性ってなんだよ、興行やってるだけじゃんか
公益法人とか言っちゃって税金払ってないんだろ
税率優遇されてんだろ、公金注入されてるのと一緒じゃんか


その3
「国技」ったって対外的に通用すんのかよ
活躍してんの外国人ばっかじゃん、どこが国技だよ

相撲は日本の国技です 序

「相撲は国技じゃないんだよ」
「税金投入されやがって」

なんておかしな事を臆面もなく、むしろ得意気な顔で語る人がいますね。
あれ恥ずかしくないんですかね。
どこの国の人なんでしょ。

んでまたネット上でも平気でそんなこと書き込む。
Wikipediaとかの「相撲」の項目に「日本の国技」なんて書くとすぐ消しに来る。
編集合戦も馬鹿々々しいのでほっとくんですが、
そうするとそれ真に受けて
「Wikipediaにだって国技とは書いてないぞっ」
「2ちゃんで知ったんですが国技じゃないそうです」
なんてあんなの根拠にした勘違いが拡大再生産しちゃう。
そうゆーの拾ってテリー伊藤とかが言ってるのはね、
あれあーゆう不穏当なこと言って人騒がせするのが商売だから言ってんですよ。
そうなのか、もっともだ、なんて納得しちゃったり義憤しちゃったりしてたら思う壺なんですよ。
してやったりのテリーの餌食。

国技うんぬん、その他もろもろのね、
訳知り顔で相撲叩いてりゃ一家言持った物知りだと思ってもらえる、
って思っちゃった人たちが振りまいてるデマ、
いや信じ込んでる誤った俗説ね、ちびちびおさらいしとこうかと。
と思って書いてるうちに止め処なくダラダラと収拾つかなくなっちゃいました。
自分で何書いたんだかも、もうよくわかりません。
とにかくあんまり長いんで3つにエントリー分けますね。

その1
相撲を国技と決めた法律なんてどこにある
なんで相撲だけが国技なの? 柔道や剣道じゃダメなの?


その2
相撲に税金が投入されてるのはけしからん
公益性ってなんだよ、興行やってるだけじゃんか
公益法人とか言っちゃって税金払ってないんだろ
税率優遇されてんだろ、公金注入されてるのと一緒じゃんか


その3
「国技」ったって対外的に通用すんのかよ
活躍してんの外国人ばっかじゃん、どこが国技だよ




そのうちちびちび補遺したり削除したりしますけどね、たぶん。

把瑠都の出身地

昼間のテレビで把瑠都の実家をやってたそうで。
それで前々から気になってたことをぶつぶつと。

力士の出身地なんて自己申告でいつだって変更できるようなもんなんだから、
実にどーでもいい事なんですけど、
把瑠都の出身地、諸説あるんでなんだかわからなくなる前に一度整理してみようかと。

日本相撲協会公式サイトの大相撲名鑑によると把瑠都の出身地は「エストニア・ラクヴェレ」ということになってます。
場内放送でもそう紹介されてる。
でもこれ、ほんとは「ラエクヴェレ」なんじゃないの? と疑義をはさんでた方がいらっしゃる。

把瑠都の故郷 - エストニア情報瓦版 - Vanapagan pajatab

このあたりヴェレヴェレ似たような地名が多くて話だけだとややこしいから、
地図にプロットしてみましたよ、と。


より大きな地図で 把瑠都の出身地 を表示

まず一般に出身地とされてるラクヴェレ Rakvere ですが、
地図に赤ピンでプロットしたのはラクヴェレ"市"の位置です。
日本語のWikipedia見ると「ラクヴェレ県エバベレ村」とあります。黄色のピンのとこ。
ところが英語版やエストニア版のWikipedia、あるいはエストニアのファンサイトなんかだと「Väike-Maarjas」ってなってます。水色のピンのとこ。

早速ややこしくなってまいりました。
Rakvereという市はRakvere vald(ラクヴェレ郡?)にあるんです。
でこのRakvere valdはLääne-Virumaa(レーネ=ヴィル県)に含まれます。

一方のEbavereVäike-Maarja vallas(ヴァイケ・マーリヤ郡?)に属します。
Väike-Maarja vallasもまたLääne-Virumaa(レーネ=ヴィル県)を構成する自治体です。
日本風に言うとレーネ=ヴィル県ヴァイケ・マーリヤ郡エバヴェレ村といったとこでしょうか。
従ってエバヴェレはラクヴェレ市にもラクヴェレ郡にも含まれてないんです、たぶん。
ja.Wikipediaが間違ってるようです。

さて、一方現在実家一族が住んでるのはRofuです。緑のピン
このRofuはLaekvere vald(ラエクヴェレ郡?)に含まれます。
レーネ=ヴィル県ラエクヴェレ郡ロフ村ってとこですね。
そのラエクヴェレの中心が紫のピンのあたり。
そこで先の「エストニア情報瓦版」では、ラクヴェレではなくラエクヴェレであろう、と。


どうやらそんなかんじしてきましたね。
把瑠都が生まれたのは レーネ=ヴィル県ヴァイケ・マーリヤ郡エバヴェレ村、
現在実家がある育った村が同じくレーネ=ヴィル県のラエクヴェレ郡ロフ村、
ラクヴェレはレーネ=ヴィル県を代表する中核都市なので、
なんとなく混同されて出身地として登録されちゃっただけで把瑠都本人とは関係無さそうですね。
実は誤登録、把瑠都本人も気付いてないかもしれませんね。

あーなんだかスッキリした、済んだ済んだ。

と思ったら済まないんですね。
だって初場所千秋楽で把瑠都の母ちゃんが誇らしげに振ってたの、
ラクヴェレ市の旗だったもんね。
ラクヴェレ市の旗
もーどーでもいいや。

おまけ、エストニアの新聞から。
via:Postimees.ee
笑顔、笑顔、笑顔…
世界中どこの村だってこーなるわな、お相撲さん来たら。
via:Postimees.ee
蒔いてんの小麦ですかね、五穀豊穣。
それにしてもどっかで見た絵面だなあ。
via:Postimees.ee
あーこれだこれだ。

とにかくいろんなもん撒く人だ。
via:Postimees.ee