木曜日, 7月 13, 2017

カメラ壊れた 檜原村⇔奥多摩町

7月12日、天気予報は「一時大雨」みたいになってました。
まーそれならそれでいいです、
運が良けりゃ日帰り、成り行き次第でオーバーナイトでもいいやって構えで
ビバークの練習しに行きました。
ってか勢いでタープ買っちゃったもんでその試用。
タープなんか張れるのかよ、最後に張ってから20年以上経つぞ。
それも一人で張ったことってあったっけ。
初めてのとこじゃムリ、んでそこそこ土地鑑ある檜原村倉掛方面某所へ。

ってかもうソロでオーバーナイトハイキングとか無理。
一日分のエサ4,000kCalと水2ℓで3㎏にはなりますよ。

10㎏以上なんか荷上げできないっすよ、都会育ちのモヤシっ子なめんなよ。
あとで測って逆算したらNetで7㎏切ってたみたいですけど。
それでも厳しかったー。
20、30平気で背負ってく登山の人、ごめんなさい。
ぼく度を越した散歩してるだけなんです。


とりあえず午前の早い時間にはハンモック設営。
風通し最高の崖の上の林。

しまったっ、一歩向こうは崖。
タープのペグ打ちに行って戻るにはザイルでも張るか、
いや持ってきてないしそんなスキル無いし。
となると帰りは麓から出直すはめになるね、ペグ抜きに行くにもそれは不便だ。
目と鼻の先に移設。

なんだよタープ張れるじゃん。
ハンモックのラインとは別筋からガイライン取って
梁通しの不精をせず外から吊っての万全な漏水対策に加えて美しいリッジライン。
降った水は分水嶺を境に東西等分どーでもいいとこ落ちる予定の安全設計。
全天候型焚き火スペースもゆったり確保。
そしてその焚き火スペース以外には地上に痕跡を一切残さない空中ステルスサイト。
ポールなんて不純なもんは一本も使わない。
あっという間に完璧。
ってか今回新規導入のタープが3m×3mってなんだよ、八畳間かよ、
オートキャンプさんかよ。

さて軽く昼寝してから水入手と周辺偵察へ。
水はね、こっそり買えるとこ知ってんだ、某事業所内の自販機。
ボルヴィック500ml2本買ったら売り切れ。想定外。
とりあえず沢の水引いた簡易水道で500のPET2本収納。
秘密基地の入り口にデポして偵察活動開始。
上から見ると容易に入れる自然道が下からだとほんと入り口わかんないのよね、
とか思いながら舗装された林道を漫然と登る。

あら、そんな舗装林道っぺりにも堂々と居並ぶホタルブクロ。


 はい、今日はこんなかんじ。

茗荷平への道を崩落させた全伐採の跡を上から望む。
雲行きあやしい。

一つ二つ向こうの尾根じゃ雷落ちてんなー、こっちもそろそろかなーとか思ってたら、
覚悟の間もなく突然降ってきた。

さっきまで熱々だったので、
降った端から次の雨源として立ち上る雲。

叩きつける雨に道路が氾濫し始める。
ホントの氾濫状態は撮影してる場合じゃなかったので割愛。

まず足元からずぶ濡れ、
なぜか折り畳み傘を持ってたんだけど、ほぼ無力、上半身も浸水。
数分後には上下のずぶ濡れが合流。


基地入り口にデポった水、約2㎏を無事回収。
1m先は氾濫した濁流だった。
これがLUMIX‐Vario-Elmaritちゃんの遺作となりました。

「豪雨の中、タープ、ハンモック、悠然と焚き火」という画は撮れませんでした。

ってかね、いっぺん火を落としちゃったんだよ。
基地の中は雨漏り一滴も無く無事だったしね。
豪雨の中、虫も来ないしね。
乾かすもん乾かしたしね。
再開しようと思ったらライターが濡れてて使えないの。
ダメじゃん、基本中の基本じゃん。
火付け用具は複系統取っとけよって。

だもんで今回初試用の固形燃料ストーブも沈黙。

おまけに偵察前に確保してた乾いた薪は払底してるし。

やがて雨は上がり、
ホタル出るわ、
イノシシの足音と猿の叫びが軒先通り過ぎて峡間にこだまするわ、
でもとにかくひもじい。
夜半からプンプンいう系のムシが減ったのは少し助かった。
虫よけスプレーどころか蚊取り線香すら持ってきてなかったからね。
「虫よけブレス」って輪ゴム風の腕に巻くやつ、
おまじないとして持ってたけど。
結果一か所もムシに食われなかったんだから虫よけブレス偉大。

雨しばらく止んで、タープの水切れて畳み頃になったら
2時でも3時でも動くつもりだったんだ。

それが微妙なタイミングで降り返す。
結局6時頃、もう降るなら降れってことで撤収開始。
設営の3倍かかるな、これ。
ライターも復活したので2食分くらい食べながら。

で秘密基地を抜け出したとこで、藤倉に降りるつもりがつい登っちゃったのね。
風張峠方向にね。
そっから鞘口峠までつんたら行けば、
この時期「都民の森‐数馬」のバスあんじゃん、とか。

それがね、鞘口峠まで行ったら、なんだかもったいなくなっちゃってね。
意地汚いね、あと1時間かそこいら登れば三頭山じゃん、ってね。
その時点で持ってる水が300mlくらいだったんでやめどこだなとは思ったけど。
でも行ったね、使わなかったね。
頂上経て三頭山避難小屋で昼寝してたら外がドヤドヤうるさいんで退散しました。
そしたら直後に雨降ってきましたね。
前日の雨とは比べ物にならない子供だましみたいな雨だったですけど、
おかげで三頭の大滝は季節外れな水量を見せてくれました。

タダのバスの時間が迫ってたのでまっしぐらに都民の森駐車場へ。
数馬までのタダバス、5~6人しか乗ってないの。
それと連絡する五日市行のバスなんか一人しか乗ってないの。
ところが数馬の湯に寄ってから乗った1時間半後の次のバス、
満席アンド立ち客数名って西東京バスじゃ年に数回しかない大盛況。
もーなんだかなー。
JRも五日市‐拝島‐青梅‐立川ってコマゴマ乗り換えさせんのなんだよ、とか。


タープ張りとかロープワークそこそこ使えるけど、荷上げ能は最低だよ、とか、
成り行き任せの出たとこ勝負はいずれ死ぬな、とか。
あらためて感じ入った週末でした。
あ、水木か。


後記:カメラ乾いたら直ったみたいなのね