火曜日, 9月 02, 2014

歩きに秋田に行った話 3/6

8月11日 十文字→増田→川連→稲庭

書いてなかったけど、10日は東北日本海側を台風が通過してて、それを追いかけるように、追い越すようにぼくも北上してました。
乗り継ぎ時の駅の待合室とか、テレビが臨時編成で各所の被害中継リレー。
飛行機・船は全国的に運休、秋田は全県に大雨強風波浪洪水など気象警報発令、
一部地域には土砂災害注意情報も発出。

そんなさなかに物見遊山気分で押しかけていいのか、
ってももう来ちゃったもんなぁ、上手いこと雨かわして買い物済ませて、
部屋で一人ピザ食べて。
夜半から雨風強まってきたよー、揺れるよー、
ぼくこの家泊まるの初めてなんだけど、いつも揺れるの? ほんと大丈夫?
歩きにきたんだけど、明日それどこじゃないんじゃない? 泳いでたりして。

そしたら朝には雨上がってました。
風は強いし、まだときどきパラパラっとは来るけど、とりあえず台風は過ぎたようです。
朝食済まして(これが美味えー、コメ美味えー、おかずいっぱいー、納豆まで手が回らねー、泣く泣く残すー)、
9時前には外出て歩き始めましたよ、えらい。

さぁお約束通り無駄に重い写真が馬鹿みたい枚数出てきますよー
回線弱い人、逃げてー、今すぐ逃げてー。

出発。宿の前は神社。十文字神社。
てきとーに廃れてて、てきとーに手入れされてる。

増田高校とか神明神社とか省略、ひとっ飛びに増田町市街へ。
ミヨシ美容室とかチエコ精肉店ももったいないけどキリが無い、省略。
この辺からは小安街道という道に沿ったり離れたりしながら稲庭城を目指します。
小安峠の向こうは宮城県の栗原市、
そこまで行っちゃうとバスで帰ってこれなくなるので行き過ぎないよう注意します。


切妻妻入りの鞘造り、破風の梁模様も堂々と
ずいぶんと豪勢なボロスナックかりん
稲庭うどんのアレですね、竿に引っかけたとこ
U字になったとこ
凄いなー、心柱貫通の三階建て。石田理吉邸
と、羽後交通のバス停

増田ってのは蔵の街なんです。
普通によくある土蔵。
ただ剥き出しで建ってない、豪雪から守るため、外側を家で覆う。
これを「鞘造り」って言います。
川越とか倉吉みたいに土蔵剥き出しで並んでない。
これが却って凄みを醸します。
中はすごいんです、って。
外も凄いんですけどね。
錚々たる切妻の大屋根が通り側に向いてる、いわゆる「妻入り」。
破風には化粧梁を見せて、雪国にしては秋田には窓を大きく取ってる家多いですね。
で戸袋兼用なのかな、立派なウダツなんかも上がってたり。

中も中で建物の中に土蔵が建ってる。スタジオのセットかなんかのように。
建ってる土蔵の横に水屋があったり、どうかすると井戸があったり。
それが建物の中というヘンな感覚。
土蔵は普通に蔵として大事なもの納めたり、時には居間として、あるいは主人の寝室として使われたりもした、らしいです。

そうでした、福島、山形と通ってきて、秋田に入ると急に豪壮な家が増えてくる。
でもってこの増田という町が、どういう訳だか100年くらい前に栄華を誇った。
街道の交わる位置で商業が栄えた。
秋田を代表する銀行の一つ「北都銀行」も増田で発祥しました。
なのに現在の増田の北都銀行は旧市街中心地にありながら、味もそっけも無い昭和終わり頃の建物。
おそらく石造りかなんかでさぞや立派な建物があったはずなのに勿体無い。

でその景気が良かった頃の内蔵鞘造りの商家が2~300mの間に軒を連ねてる。
うそ、点々と散在している。

あれです、フィレンツェとかね、1400年代の街並みが残ってる、
アレはメディチ家の栄華のあと。
メディチ没落と共に、フィレンツェも没落した。
それ以降、景気良かったこと無い。だから街が保存された。開発が停まった。
増田は沈滞期に建物の値打ち判らず建て替えちゃった。
だから中心部も昭和末~平成期の、それも安っぽいのにだいぶ置き換えちゃった。
惜しい。
でも建て替える余裕が無かった家々は辛うじて残った。
それが国指定の重要伝統的建造物群になりました、何が幸いするかわかんない。



またあった、小野寺ょ

朝市休み
ちょうどいいとこにフォトジェニックな婆さん通ったんで撮った
増田の朝市は2と5と9のつく日。
この日は11日だからやってません、また明日。
でも3と7と10の日は十文字、1,4,6,8の日は浅舞、
って結局毎日どっかしらこの辺でやってんじゃんよ、朝市銀座だ。

張り巡らせた用水路
これはいい街だ
風情がありますねぇ、古くは城下町のお堀として、下っては商人町の運河として、
家の間や玄関先に張り巡らされた用水路、勝手口に面したとこなんかは段々が切ってあります。
盛夏の頃なんかには野菜洗ったりスイカ冷やしたりしてたんでしょうねぇ。
雪積もる厳冬には泉ピン子が入水堕胎してたんでしょうねぇ。それ最上川だな間違えた。

日の丸醸造だったと思う
それにしても羽後交通のバス停はかわいい
書体がたまらなくかわいい
日本酒どころの秋田だけに増田にも酒蔵が二軒あって、その一つが中心部にある日の丸醸造。
さすがここは間口も広い。
客の出入りに雪が落ちないように、この辺りの町家はみんな道路方向に切妻が向いた妻入り。
大きい町屋だと一階にも庇のように屋根を張り出して、この辺だと「小店造り」っていうのかな、
北陸で言うところの「雁木造り」みたいにアーケード状になってたり。
張り出した庇屋根に柱かってるから入母屋とは違うんだよ。

もう一つ勇駒酒造ってのは現在酒造り休止中なのかな、
やはり市街中心部、朝市の隣、建物は残ってて案内所みたくなってた。

たぶん間口で税金取られたんだと思う。
そういう町の商家は鰻の寝床みたいに奥に続いてんだよ。
この二軒の酒蔵も奥行きが間口の10倍くらいある。
あーさっきの朝市通りの写真に写ってる、左側のずらーっと並んでるの、
あれ一軒の棟続き、 全部勇駒酒造。

遊ラン通り入り口
「遊ラン通り」って何なんだろな、増田小学校へ続く道。
ってかここ城址なんだよ、門柱の横にうっすら盛り上がった土塁、それが一帯ぐるーっと囲ってる。
増田城って小笠原氏、小野寺氏、土肥氏と主が代わり、
関が原も済んで佐竹氏の秋田入封&一国一城令で廃城。
さっきの用水路が外堀替わり、土塁も低いし、平和な城だったのかもね。
商家立ち並ぶメインの街道から一歩引っ込んだようなとこでお武家様棲み分けてた。

「遊ラン通り入り口」から入ってすぐの左右には桜、
その先には枝ぶり怪しい松の古木が2、3本、
その先は杉、杉、杉。秋田どこ行っても杉、多杉。


ところで秋田の人は意外だけど美しい標準語を話す。
特に横手地方の人は日本一美しいんじゃないかってくらいの標準語を話す。
お世話になった宿のご夫婦も見事なまでの標準語。
ぼくなんか意識したこと無いからこれほど正しく美しい標準語話せない。
南米やハワイの日系人向けラジオのアナウンサーが戦前ばりの綺麗な日本語話すのでNHKのアナウンサーが驚いたっての、こんなかんじだったんだと思う。

これはひとえに「遠藤熊吉」って先生の根気よく熱心な教育の賜物。
ズーズー弁と馬鹿にされ悲嘆して自殺、とか、
軍隊で「エッツヌィ、エッツヌィ」って号令かけて張り倒された、とかの悲劇が激減した。
詳しくはググれ。
その遠藤先生が戦前から戦後にかけて奉職してたのが「西成瀬小学校」、
合併統合を経て現在の「増田小学校」、そうここだ。
ここから巣立った教え子たち、遠藤先生の標準語教育研修しにきた先生たちが、
増田から横手一帯に、湯沢、本荘、そして全県に広がって、
標準語王国秋田が出来た。
秋田弁は消えたわけじゃない、各地域ごとに今も根付いてる。
一山越えてもお里が判るってくらい各地独自に言葉があり大切にされた。
「標準語に自信ありますか」、「方言は好きですか」とアンケートを取ると、
いずれにも高率を示すのが増田の人だと言います。

ってな話を宿に置いてあったタウン誌で読み齧りましたので、さっそく披瀝しております。


増田城址そばの小さな神社の巨大な垂乳銀杏
鳥居が小さく見えます
わかりにくいけど用水路の立体交差
左から右へ昨日の台風で濁りきった掘割の濁流の上を
手前から奥へ比較的澄んだ用水が樋を流れてます

日の丸醸造のわきに立て看板「つばくら食堂」。
そうだ、この日の丸醸造から掘割沿いに行ったすぐ先の「つばくら食堂」で
「天ぷら中華」食べる計画だったんだ、よし11時も回った、開いたはず、Go。
 答:お盆休みでした
だったら立て看しまっとけよ。
もういい、増田終わり、つぎ行く。

成瀬川を渡る橋の上から手を伸ばせば届くとこに栗がたわわ
眼下には川原で野良仕事に励む農民、むこうに山
すっかり濁流祭り
こんな成瀬川は初めて見た
特産名物店らしい羽場こうじ店、休み
この時期工場止めて大掃除なんでしょね、
後ろに菌床だか蒸し器の蒸篭なんだか、洗ったの積み上がってます
もうお盆だから休み
この辺りで「横手市」はおしまい、「湯沢市」に変わります。
どこが境い目なんだかさっぱりわかんなかったけど。
床屋の廃屋1
なんで1かってと、この後も各所で床屋の廃屋を見たから
ここは敷地の隣で新しい床屋建ってました
だったら古いの片付けろよ
「泣ぐわらすこはイネーガー」
いいなぁー達筆、色使いも秀逸
ネイガー、いつかぼくらの街にも来てくれるかな
破風の懸魚に火除けの「水の字」
わりと最近都内のどっかでも見たんだよなー思い出せない
珍しい寄棟の大屋根

かれこれ10kmくらい歩いたかな、旧稲川町に突入、
湯沢市川連町、漆器の町です。
街道を外れ中に入っていくと漆器屋さんや工房が三軒おきくらいに並んでます。
あと仏壇屋と石材屋もいっぱいあったな。

地図で見たらビブレがある。
えーなんでこんな奥地にビブレあんのー?って思ったら、
"Big freck"で「ビフレ」だって。
Freckってなんだよ
いよー待ってました「まるこ食堂」
もちろんお盆やすみっ!
まるこ食堂と神明社
むこうにポッコリ鍋釣山
朝ぼくを起こしたお日様が、ほうら、もう、真上。
麺をたずねて三千院、川連入ったら「まるこ食堂」、楽しみにしてました。
ようやく会えるね、待ってたかい、まるこ。
なるべく不吉なことを考えないようにここまで来ました。
うつむかず、振り向かず、前へ前へ、一歩一歩。
無駄な努力でした、ガンガンにお昼時でしたが、堂々と休みです。

あのね、ゆうべの十文字中華っから4軒立て続けに振られてんだよ、こっちは。
昨日だってスーパーのピザだよ唐揚げだよ、
その前だって乗り継ぎの新庄の駅、
立派な立派過ぎる駅舎に入ってる店が喫茶店とピザのテンフォーだけってなんだよ。
外ひとまわりしてもやってる店無いってなんだよ、新幹線の終着駅だろ、
NEWDAYSでカツサンドってなんの修行だよ。
今朝だって旅館で朝食済ませてきたから良かったもんの、
そうじゃなかったら行き倒れてますよ、今ごろ棺桶入れられてますよ、漆塗りのですよ。

空腹時にイラつくのは餓鬼の所業、心沈めて神明様に拝礼。
屋根の千木は平削ぎ、鰹木は偶数本。
そう、こうでなくっちゃ神明宮は。
形は似てるけど大相撲の吊り屋根は千木が外削ぎ、鰹木5本。
力士は男神さまだからなっ、よろしい、落ち着いた。
まだ隠し玉はある。稲庭のうどんに食堂市兵衛屋。
次こそ開いてますように、今一度願掛け。
ぼくは神社お参り行っても願い事はしないんです、ごあいさつと御礼だけ、いつもは。
今日だけはそんなこと言ってる場合じゃない、死にますよ、食べなきゃ。
神様おねがい、よーパンパンっと。

川連なんかに色つけてんのもったいないと思って
色消してみた
やっぱ色復活
なんかこの辺、寸法おかしいんだよ、
仏壇の工場、周囲の家に比べてでかすぎんだろ、縮尺。
なんでこんな奥地に巨大な仏壇屋がぽんぽんあるんだ、
それにこれ、二階建ての高さじゃないだろ
入り口の象の像なんだよ、仏壇と関係あんのかよ、ヒンズーか?
今度は農家、小さすぎないか?
ヒト入れんの?

唐突にナイター照明も完備した立派な球場登場。
ってかあるの知ってたし、遠くからも見えてたんだけど、やっぱり唐突過ぎて驚いた。

立派な巨大バックスクリーン。
手挿しなんかじゃない電光スコアボード。
青々とした天然芝。
なんでこんなとこにこんなのあんの?
川連町、合併前の単独で6,000人くらい?
稲川町全体でも合併前で10,000人くらい?

楽天イーグルス稲川スタジアムってどういうこと?
秋田もイーグルスの牙城であるってこと?
関係無いけどイーグルス、いつゴールデン取れたんだ?

公認野球規則じゅうぶん満たすバックスクリーンそびえ建ってるし、
内野スタンドしっかりあるし、
これイースタンの公式戦できますよ、きっと。

でこれが実質湯沢市立稲川中学校の野球グランドとして運用されてんの!
でもって隣には400mトラックに若干の観客席もついた陸上競技場あんの!
その横には屋外50mプール!
なにこれ?
国体でもやったの?
なんで中学校の敷地につらーっと揃えてんの、体育館も立派。
仏壇ってそんな儲かるの?
大いに結構、もっとやれ。
ってか市立中学校の野球場のネーミングライツって売れるもんだったのか。 
スコアボードの後ろに見える屋根、
さっきの二階建ての仏壇屋。
やっぱ寸法おかしい。
グランドの整備に余念の無い中学生たち
おいおいバックネット裏スタンド下、
大会役員室の窓まであるよ、本気だね。

さぁあと少し、気を取り直して歩を前に進めます。
まもなく東北うどんの聖地、稲庭に突入。

繰り返すけど羽後交通のバス停はかわいい
これからも繰り返すよ

お盆休みなの? 廃屋なの?
佐藤養助本店
なんか関東近県ナンバーばっか停まってるぞ
あれまた佐藤養助、こっちは総本店だって
200mも離れてない
小安街道沿い、あるいはちょっと入ったとこ、うどん屋はいくつもあるんだ。
でもみんな閉まってる。
やってんの「佐藤養助」だけ。
佐藤養助、東京でいくらでも食えるもんなー、銀座とか直営店いくつもあるじゃん。
で選り好みしてるとホントに他はやってない、お盆休み。

その佐藤養助の本店と総本店(増田の街にもなんか仰々しいのあったぞ)、
停まってる車が見事に関東ナンバーばっか。
夏休みに足伸ばしてうどん屋巡礼か、と思ったら、後で聞いたらちょっと違う様子。
これアレだ、帰省だ、お盆の墓参りに帰ってきて、
本場の稲庭うどん嫁に食べさせようっても街中たいがい休みだし、
それでここまで来たんだ、せっかくだから本店、総本店でって、なるほど。

しかし佐藤養助なら無用、スルー、賭ける、市兵衛屋に全部。

市兵衛屋、発見!
開けゴマ!
やってたー!
見よっ、味噌チャーシュー麺!
ドガーン!
待ってましたー!
あれ? これでいいんだっけ?
十文字中華、増田中華とも一線を画す、稲庭中華唯一の店、食堂・The市兵衛屋。
魚介系あっさりスープに澄み渡る醤油の返し、太目の自家製麺に香る油が絡む!

味噌頼んでんじゃん、それもチャーシュー増してるし。
だってお腹空いてたんだもん、壁の品書き見て迷わず注文しちゃった落ち着いて迷えばよかった。
いやなんか頭をよぎったんだ、「これでいいのか、思い出せ」と何かが。
えぇえぇそりゃ美味しゅうございました、空腹は何よりの調味料、スープもかなり飲みました。

これがヒトを惑わす魔性の品書き

なにか間違った感に打ちひしがれながら完食、
店を出がけに稲庭城までの道のりを聞くと、
親切にも店の外の道まで出てきてご丁寧にご教示頂きました、もう見えてるじゃん。
しかしまっすぐ城には向かわないのでした。
そもそも稲庭城、行けなくても構わなかったし。

最後のお目当ては「The 佐藤養悦」。
風も語りかけます、渋い、渋すぎる。

本来「稲庭吉左右衛門」家の一子相伝の秘術だった稲庭うどん。
それを七代目佐藤養助が公開し大量生産、大規模出店、
零細家内制手工業だった稲庭うどんを秋田有数の食品産業に育て上げる。
当代は九代目くらい?
一方兄の養悦はむやみな機械化や拡張をせず、少量生産の手工業を貫く。
道は違えど数多ある稲庭うどんの中で「稲庭干饂飩」を称せるのは、この三軒だけ。
たぶんそんなかんじ。
その養悦、行きます。

どーん! 佐藤養悦本舗
工場、閉まってます。
中、動きの気配とかありません。

途方に暮れて引き返しかけたとこにクルマが到着、
工場開けてなんか出し入れしてますよ、
千載一遇、待てー、待ってー。

見事、工場の人でした。
訳を話し、直接買いに来たことを告げると工場にあった在庫を頒けて頂けることに。
それがこいつです、この逸品。

第33回 秋田県特産品開発コンクール 最優秀賞
「稲庭中華そば」
なんだよ、うどんじゃないのかよ、さっき一子相伝のなんのと能書き語ってたじゃないか。
ノンノン、養悦のうどんなら東京でも買えます。
ここは「稲庭中華そば」です。
正調稲庭うどんを彷彿とさせるツルツルしこしこのストレート麺、
なんといっても添付の比内地鶏スープが絶品、鶏が美味い、醤油が美味い、脂が美味い。
十文字中華のようにアレコレ具は要りません、素でじゅうぶん、青菜でもあれば望外。

実は稲庭中華そばも東京で買えました、有楽町の交通会館1F秋田ふるさと館にありました、
後日買いました、食べちゃってお土産足りなくなったの買い足しました。
配ったのそれです。


さて、用事もすべて済んだので、いよいよ稲庭城へむかいます。
別に行かなくたっていいんだけど、ここまで来たし。

西重林業
妻入り大屋根、破風の化粧梁、広い窓、ウダツ風戸袋、完璧。
三嶋神社
ん? 千木が平削ぎで鰹木が奇数本?
こーゆうのはモヤモヤするなー。

それにつけても羽後交通のバス停ってば

ここんちも佐藤さん
なんかやたらと佐藤さんが多い。
それと瀬川さんも多い。
この前に通りがかった道ばたの墓場、
佐藤さんと瀬川さんばっか並んでた。
佐藤養悦本舗の前に稲庭小学校ってあったけど、
佐藤さんと瀬川さんで半分くらい埋まってんじゃないの?

あ、さっき「最後のお目当ては佐藤養悦」とか言ったけど、忘れてた。
三嶋神社の先、通りかかって思い出した。
「三嶋屋のくるみ餅」、いわゆる「ゆべし」、
お土産に忘れずに買った。
いや忘れてたけど店の前で思い出した、えらい。

それにしても中から出てきた三嶋屋のおばちゃん、猛烈に忙しそうだったな。
お盆はそんなに忙しいのか、店開けといてくれただけ感謝だな。
神明宮のご利益だ、あれからなんか運が持ち直してる。


ついに到着、稲庭城の参道入り口。
ってか草で覆われてんじゃん、巨神兵とか出てくるアレ?
登る人いるの? 昨日の大雨で緩んでんじゃないの? 無理でしょこれ。

稲庭城址入り口
無理でした。

でもちゃんと登れます、スロープカーってのあります。
ケーブルカーみたいだけどケーブルじゃないの、ラックピニオン式。
なんか早速インチキくさいなぁ、乗り場の小屋のなまこ壁。
ここ乗り場


「あぶない 危険 関係者以外立ち入り禁止」って、
乗降場だろ、ここ。

こんな風なのが登ってきます。
なんなの、このいんちき駕籠みたいの。
こうゆうの乗って窓から進行方向写真撮ってるの、
あとから見ると登ってんだか下ってんだか判らないのありますね。
これはどっちがどっちでしょう?

下りでした

登りでした
4~6人乗りくらいの2輌連結です。
行きは前の車輌乗って登るほう見てました。
帰りは下の車輌乗って麓見てました。
だって貸切なんだもん。

稲庭城どーん!
説明不要のいかがわしさ
もうね、中はちょっとした秘宝館ですよ、支離滅裂。
鎧兜のレプリカありの漆器工芸ありのご当地出身書家の作品展ありの、
夏休みの宿題的な農家のジオラマありの昔の着物ありの。
もうあれだな、市民の物置。大切だけど使わない物しまっとくとこ。稲庭納戸マークタワー。

おまえら亀見たこと無いだろ
神社仏閣でよく見かけますけど石像とか木像だとかの亀、
なんで耳立ってんの? そんな亀いないよ。
「川連漆器亀型盛器」ですよ。
がおーっ

おっとしかしこれは珍品、こんなとこでお目にかかれるとは。
子安観音のフリして実はみどり子はダビデの星を指し示してる隠れキリシタンの秘宝マリア観音。
近くの神社に収められていたらしい。
てか東北もキリシタンは信仰隠してなきゃいけなかったんだっけ、そりゃ大変だ。
黒瀧マリア観音
見晴らしはよかった
景色だけは安心して見られた。
今朝出発してきた地点が見えないってくらい歩いた。
さあ帰ります。

下りてきたふもとの乗り場の近くの閑散としたなにか
ふもとにあった「長楽寺址」
この辺まで神仏分離は行き届かなかったの?
帰りはバス乗ります。
それにつけても羽後交通のバス停はいい。書体にも風格がある。
下りてきてこのバス停の写真撮ったのが16:10のタイムスタンプ。
ちょうどバスの時間でした。ナイス、神明社の御加護。

稲庭梺停車場。
横手、十文字からのバスの半分はここで折り返します。
びゅーん。
下梺、通過しまーす
稲庭本町、通過しまーす
四ツ谷角、通過しまーす
増田中町、通過しまーす
十文字まで乗ってた行程の3/4は他に乗客無し、貸切状態。
大丈夫か羽後交通、息してるか?


夕食は宿のをいただきました。
念のため、近くの丸竹食堂に寄って覗いたんですけど、入り口開けっ放しで暖簾出てなくて、
中はいって確認すると

「お盆だからねぇ、忙しくって、お昼でお店閉めちゃったの」

なんなんだよいったい。

日中のほとんどをお日様に向かって歩いてたんで、顔焼ける焼ける。
きれいなお風呂入ってこすったら皮むけました。
片道20kmくらい歩いたもんなー。

夕食はさらにおかずたくさん。
それもごく普通の家庭料理的な美味しいの。
キリタンポ鍋とか出したら心の中で睨みつけてやろうと思ってましたよ。
普段食わないもん客に出すかねって。

あ、でもブリ子の貝焼きとかなら食べたいかも。
むかし子母澤寛の本で見たんだけど、「貝風炉(きゃふろ)」ってまだあんのかな。
貝焼きに使う一人用の七輪みたいの。
絶滅したとか復刻されてるとか聞くけど、あれ欲しいな。
どっか売ってないかな。


明日はお相撲見物の日です。
早く寝て備えます。
けっこう遅くまで眠れなかったけど。

暮れなずむ十文字の裏通り
「パワー学習」ってなんだろう

歩きに秋田に行った話 2/6

8月10日晩、18時半ころ十文字駅到着

山形新幹線ってボロイのな、なんで窓枠ささくれてんの?


よくよく考えたら10日は写真あんま撮ってないんだ。

撮ってても使えるのほとんど無い。十文字着いたらもう日が暮れてたんでますます撮ってない。
まあいいや、後でまたよくよく考える。

で、到着時間も定かでは無いし、到着日の夕食は断ってたんだ、宿の。
そしたら
「コンビニとかもあるにはあるんですけど、食べ物買ってらっしゃるんでしたら大曲あたりで用意された方がいいですよ」
なんて忠告されてました。
人の忠告は聞いとくもんだ。
しかし到着直後にまずは一杯あいさつ代わりに十文字中華を調査する算段だったんだ。
旅館のすぐそばに丸竹食堂ってのがあるんだろ、しかも19時半までやってる、調べはついてんだ。
それにぼくは大曲の方から来てない、新庄の方から来た。
さっそくそう告げると宿のご夫婦が揃って顔を曇らせましたよ。

「あら丸竹さんやってるかしら、お盆で早じまい…」
「電話して聞いてあげたら」

なんだよそれ、お盆たってまだ10日だぞ、おいおい。
結局やってないってことで、

「国道沿いにラッキーって地元のスーパーがあって、そこなら21時までやってるし、中で十文字中華や横手やきそば食べられるとこあります。クルマで送りましょうか」

ってんでお言葉に甘えましたよ。
地場スーパー「ラッキー(笑)」


ところがラッキー行って驚いた。
よく地方行くとイオンモールかなんか中心に郊外型大規模店が集中してるとこあんでしょ。
あの中枢軸がラッキー。

マックスバリュとかホーマックとかツルハとか洋服の青山とかしまむらとかがあるの、周りに。
で、それ全部合わせたより大きいの、ラッキー。


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もうデカすぎてわけわかんない、地元スーパーのラッキー。
食品・日用品スーパーと衣料・雑貨スーパーとホームセンター、それも外に建築資材や園芸資材売場あるし、100円ショップも酒屋も書店も地場特産品売場もフードコートも、間仕切り無しのワンフロア。
マックスバリュとかホーマックとか(略 要らない、この一部屋に全て揃ってる。

ラッキーあきれた、
ラッキー、スーパーすぎ、
ラッキー、猛烈スーパーあきれた、
だって19時なるかならないかでフードコートだけ終了してるってどんな因果だよ。

ラッキー途方に暮れた。
ラッキー弁当惣菜も終わりかけてた。
ラッキー唐揚げとピザとお酒売ってくれた。
ラッキー379円のピザ3割引シール貼ってあって265円で売ってくれた。
暗い夜道とぼとぼ歩いて帰った。
てきとう歩いたけどほぼ最短距離で一発で帰れたよラッキー。
途中、最初に電話かけた割烹旅館の前通った。真っ暗だったよラッキー。
また雨が降ってきたねラッキー。


宿に備えられてたタウン誌の裏表紙の写真
そこはかとなく悪気の無い悪意を感じた

これも撮影者の悪ふざけ感ムンムン醸してる
誰だよこれ撮ったの、なんか知ってる匂いだぞ

あ~あ、うめかよだよ。

歩きに秋田に行った話 1/6

どこの駅だか忘れた
へぇこんなのあんだーと。

 出発するまでが長い長い

菊坂でコロッケ齧りながら、「あーなんだかなぁ」って思って。

「知らないとこ歩きたい」

近頃いつも同じようなとこばっか散歩してる。
曲がった先知ってる。行った先が何処に出るか知ってる。

ちょうどその頃なんか軽はずみに大相撲秋田巡業のキップ秋田魁に頼んでみたら取れちゃって。
じゃあ秋田歩こう、早めに行ってお相撲の前日テキトーに歩こう、
折角だからお相撲の翌日も歩こう、
ただそれだけ。

と言っても秋田なんか何も知らないからなー、
ずいぶん昔に2回くらい通っただけ、青森行く途中で高速降りて町があったらなんか食べようとか、結局なんか食べたのかなー、清国 記憶に無いや、ってくらい知らない。
そうその清国とか照国が秋田だ、
現役だと豪風とか華王錦とかイケメン力士の名産地だよな、そう、華王錦の後輩3人がそれまで相撲部の無かった高校で唐突に相撲部作って大躍進してるそうじゃない、しかも双子とその幼馴染だってさ、とか。
豪風の高校の後輩が「土俵ガール!」ってクソドラマの主演女優だったよなー、校長先生役の貴乃花の怪演は今思い出しても震えがくるなー、とか。
大鵬さんの嫁、秋田の老舗旅館の令嬢だったはず、とか。
相撲になるとうるせーなあ。

大館出身のヤマウチくんの親戚の家が秋田犬ハチを産出したらしい、
そのヤマウチくんによると大館には「トランポリン場」があるらしい、トランポリン飛ぶ子供の下手くそな壁画が目印だ、と。
秋田といえばナマハゲ有名だけど、あれ男鹿半島とその付け根のごく一部地域でしかやってないらしい、とか。
うちの町内龍角散の本社あるけど、あれ元々佐竹家の御典医かなんかの作った薬だったとか
そういやそこから北に10分歩くと佐竹通り商店街あるよ、南に10分歩くと佐竹稲荷神社あるよ、とか。
秋田家嬢はその名に反して秋田ではなく山形。
もうほとんどその程度。

だからどこ行ったらいいか、さっぱり見当がつかない。
どうも秋田市内に興味持てそうなとこが無さげ。
といって他の町にも当然無さげ。
それでも色々調べるうちになんとなく絞れてきましたよ。

最初の候補は大館、雁木というのか小店造りというのか風情あるアーケード商店街の廃れぶりが気に入ったんだけど、2日目秋田市まで行き来すんのがやや遠い。
東京で用事があるのに日光や箱根泊まるようなもんだよなー。
角館も同様、またね。
ズバリ豪風の出身地米内沢行ってみようかな →ド田舎過ぎ、泊まるとこあんのかよ →断念。
豪風の後援会長、能代市のはずれで飲食店やってんのかー、味ありそうな旧街道も通ってんなー →泊まれるとこありませんでした。

どうも今回ぼくは内陸部、盆地の町を潜在的に捜し求めてるらしい、と気付く。
そうなんだよ、日本海側の海沿いの町って退屈なんだよ、あれ観光客にはサカナ食わしときゃ満足すんだろ、とかね。もう食生活に工夫が無い。どこも似たり寄ったり、あれよくない。道も沿岸部の国道とか軸に張り巡らされて歩いたって面白くない。なまじ経済的発展してるもんだから更に似通う。駅前とか中心市街のパルコにタワレコがスタバが、って住みに行くわけじゃないから一向に関係無い。そうだ盆地だ川沿いだ旧街道だ。

そんなこんなで探すうちに増田という町が目に留まりましたよ。
なんだこんな町、聞いたことあったっけ? ううん多分初耳、横手市の一部なのか、あ横手は知ってる、雪の家に住んでるとこだ、主食はヤキソバ、え、ちがうの? なに稲庭うどん? あそーだアレ秋田だった、近いの?稲庭。歩いて行けそうじゃん、あらまあ十文字ラーメンもすぐそばじゃん、天ぷら中華ってなんだよ、ココだココ! 増田に決めますだ、ばんざーい。

そっからはもートントン拍子に話が進まない。
もう出発まで10日くらいだ、お盆の行楽時期だ、まずは宿の手配、電話するよ、年に3回も電話かけないぼくが満を持してダイアル回す、しまったーこれダイアル付いてないっ、落ち着け深呼吸、OKあらためて増田町の割烹旅館に架電、一発で呼び出し音ナイスコール!
「あのー10日から4連泊…」
「ウチ12日からお盆休み入るから二泊しかお泊めできませんが…」
なんてこった、書き入れ時のお盆休みに旅館自体がお盆休み。思えばこれが最後まで付きまとった「秋田お盆地獄」の序章。
二軒目、出ない。昼休憩かしら、時間あらためて夕方掛けなおしても出ない。
あと増田には町からだいぶ離れたとこに宿泊施設つき温泉があるのみ。
むむっ十文字にも旅館あるじゃん、駅のあっち側かこっち側ってだけだ、これ幸い割烹旅館に架電、出なーい。なんだ?被災したの?みんな生きてる?
もう一軒、十文字の旅館。出張とか工事とかの長期客多そうないわゆる駅前寅さん旅館っぽいぞ、まーいいか。あとでこれが大正解でした。食事は美味いし、部屋も風呂場も綺麗だし、部屋でwi-fi使えるし、わらすっこ元気で騒々しいし。
電話すると、10、11、12は泊まれるけど13からは「お盆休み」で泊められません、っておい秋田、そんなにお盆休み大事か?(スゴイ大事らしい。邪魔してごめんなさい)
いいですもうそれでいいです、3泊でいいから泊めてください、あと1泊はナントカします、お願いします。
13日は横手の駅前ホテルをなんとか確保。
うちのお嬢様にインターネッツで取ってもらった。くるしゅうない楽天ポイントはそちに取らすぞ。

一時は泊まんの諦めて新幹線で日帰りとか夜行バスで0泊3日とかもう、往年のプロレス密航時代かよってとこまで覚悟しましたから。
見ず知らずの赤の他人に雨露しのぐ屋根のみならず寝具も風呂も暖かい食事も提供して頂けるとは素人の道楽のはずはあるまい、さてはおぬし宿屋だな、宿屋だよ、もーそうゆうのいいから早く旅始めろよ。

「小野寺ょ」ってなんだよ。あちこちで見かけた。



注意:
適当に撮った写真並べて、なんか書き込んでるだけなんだ。
1枚1M とかが1ページに60枚くらい出るよ。
もっとも上っ面の表示ページはサムネールに毛の生えたようなもんだけど、
それにしたって用のないページ見ると損するよ。



土曜日, 5月 03, 2014

オマーン榎


ドラフト
いつか書き足す、膨らます


千駄ヶ谷の例の幽霊トンネルね、仙寿院、
岩崎姉妹の「タッチ」じゃない方のアレの (ココ盛ってふくらます

蓮宗のお寺だ
横にこれまた蓮宗の瑞円寺ってのがある。
なんで固まってあんのかってと、お万の方だ。(盛る、語る


この一帯、御維新後、徳川家が隠棲許された土地で、
現在の千駄ヶ谷駅から明治通りまでずばーっと徳川宗家がいた。
江戸城追い出された篤姫とかね (ここ流す


その一角、瑞円寺にのぼるとこに一本の榎の大樹があった
人呼んで「お万えのき」 (ここたっぷり


隣は例の「ほそ島や」 (ここでまた脱線




ここ仙寿院の旧寺領内には後年オマーン国大使館が置かれた。
オマーンと日本といえば悲恋の王大志 Taimur bin Feisal (とても長くなる



そしてお万の墓場は何故か池上本門寺。


 

その他もろもろ。

月曜日, 3月 31, 2014

桜が咲きました@洗足池

花見には車でこないでください。
違反車両は取締ります。
この周辺に、ゴミ等を捨てることを、禁止する。
読点や句点にこだわりがあるんだな。

チャイムがなったら帰ろう
あぶない遊びはやめよう
区内全域 ポイ捨て禁止! 歩きタバコ禁止!
花見客の皆様へ 柵内に入らないでください
近隣の方に迷惑が掛からないよう、ご配慮お願いいたします。
花見客の皆様へ
敷物・座り込み禁止のお願い
通路を回遊してのお花見をお願いしています。
犬の放し飼いを禁止します
公園内での居住、寝泊まり、飲酒、騒音になる行為、
水道を使った洗濯等は、しないで下さい。
焚き火・火遊び等禁止
笹の保護の為 立入らないでください


やれやれ…